目的に沿ったICT活用 学び合い・磨き合い授業づくり

2014年12月1日号掲載

◇はじめに
本校(内田義和校長・生徒数703人)では、平成22年度からICTを積極的に取り入れた授業を実践している。この中で強く感じているのは、ICTは授業を活性化する有効な手段ではあるが、決して「魔法の杖」ではなく、あくまでも学習を補助する「道具」であることと、教師の授業構想と授業構築力がしっかりしていなければ、授業は活性化しない、ということである。

 こうした見地に立って、教科指導の目的に沿ったICTの効果的な活用方法の開発と教師の授業構築力の向上に努め、「学び合い・磨き合い」の授業を作り出している。

ICT環境の充実

 ICT環境の充実は、予算面で大きな課題がある。そこで本校では、積極的に、岡崎市教育委員会の研究委嘱やパナソニック教育財団の特別研究指定、さらに文部科学省の実証事業に挑戦する中で、ICT環境の充実とそれを活用した授業づくりに努めてきた。こうして、タブレットPCをはじめとする情報端末や、電子黒板、短焦点プロジェクターなどのデジタル機器の効率的な活用法を工夫したり、デジタル教材の効果的な活用法を工夫したりすることで、徐々に「新たな学び」を実現してきた。

ICTを活用した授業

 「学び合い・磨き合い」の授業を日常的に展開するために、全ての教科でICT活用を含めた教師の「教科の心得」を立案し、授業構築の柱としている。

 特にICTは、一斉授業や協働学習、個別学習など、さまざまな学習形態における生徒同士の「学び合い・磨き合い」を促進する道具として積極的な活用を図っている。ICTは、基礎・基本の定着を図る場面では反復練習、資料提示などで利用し、生徒の「学び合い・磨き合い」の場面では生徒同士の話し合いや教え合いを具体的かつ円滑に行うために活用している。

 また、生徒の学習習慣の定着を図るために、授業に臨む基本姿勢として「葵中生10の心得」を作成している。これを学習の基盤として、生徒・教師ともに毎時間これを意識しながら授業を展開している。

▼あおいタイムの実施

 話し合い活動の基盤として、週1回「あおいタイム」を実施している。テーマに対して自分の考えを明確にしながら、グループで討論する活動である。司会者・記録者・発表者を持ち回りとし、「1人1役」で、話し合い活動の活性化を図っている。討論の結果はホワイトボードにまとめ、書画カメラと50インチ大型ディスプレーを用いて発表している。ICT活用と話し合いのスキルを向上する場として有効である。

◇おわりに

 まだまだ道半ばではあるが、10月22日に本校の現状を授業研究協議会という形で公開し、多くの参観者から、生徒の姿と教師の営みを評価していただけた。

 また、これまでの実践のまとめを研究書籍『ICTを活用した学び合い授業アイデアBOOK』に著し、明治図書出版から出版した。これからも着実に実践を進めていきたい。

(文責・石川敏幸教務主任)

 同校/℡0564(21)0171。URL=http://www.oklab.ed/weblog/aoi/