ドリル活用のコツ伝授 ICT機器で理解を深める

2015年2月26日号掲載

 第6回学校教材活用法セミナー(学校教材活用指導法研究会主催、(株)教育同人社協力)が2月14日、都内で開催された。講師は堀田龍也東北大学大学院情報科学研究科教授のほか小学校教員ら。若手の小学校教員を対象に漢字と計算のドリルに焦点を当てた模擬授業が行われた。

 ドリル教材を効果的に活用するポイントは、▽同じサイクルで指導を繰り返す▽答え合わせは子どもたちにさせ、学び方を学習するための練習をさせる▽宿題や小テストは必ずその日のうちに返し、間違えをそのままにしない▽どの教員も同じ指導ができるように、指示は短く明確に――。その上で、教員はそのドリルの工夫や特性を十分に理解して指導することが重要とした。

 具体的には、難易度や間違えやすさで、問題が型分けされている点を把握しておく。そうすると問題単位で宿題が出せて、学習目標が明確になる。

 ノート指導では、▽丁寧に整理して書くことを徹底させる▽継続させて間違いの減少につなげる▽日頃の練習によって書く力が養われる――などを念頭に置いて指導することが肝心。

 答え合わせでは、▽答えを教えるのではなく、考え方や問われている内容は何かを理解させる▽家には赤字を入れた答案を持ち帰らせる▽テストを採点した段階で、学力低位層から高位層までを想定し、解き直しをどのように進めるかを考えておく▽間違えが多かった問題を取り上げて指導する▽全員に問題を読ませてから問題を解き直す――。

 これらの指導を効率的に進める上で有効なのが、実物投影機などのICT機器。堀田教授は「見せれば分かるが口では伝わらないとき、教えやすい環境を作り出すのに有効なのがICT機器。良い教材を映し出せば良い提示教材になる。映すだけで終わらないためには、教員がまず教材をよく読み取ること」と指摘。

 また「ドリル教材での繰り返し学習は、基礎基本の安定につながり、子どもたちは学び方と考え方を理解する。学力向上と学力の安定につながり、初任者の負担を減らしてもくれる。学校経営基盤のシステムを確立する上で、教え方、学び方の指導は重要」とした。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)