15時間以上スマホが手放せない 女子高校生の10人に1人弱

2015年2月26日号掲載

 10~18歳の子どものケータイ、スマホの1日の平均使用時間は小・中学生で2時間未満、男子高校生が4・1時間、女子高校生が7時間。中には15時間以上使用していた女子高校生も10人に1人近くいた。情報セキュリティーメーカーのデジタルアーツ(株)がこのほど発表した第7回のインターネットによる「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」の結果である。

女子高校生のケータイ1日平均使用時間は7時間

 同調査では、インターネットを通じて「10~18歳の携帯情報端末の使用実態」と「0~9歳の子がいる保護者がどのような意識・意向で子どもに携帯情報端末を使わせているか」を調べた。期間は1月7~14日。情報教育を研究する近藤昭一玉川大学大学院准教授が監修し、情報端末を持つ全国の小・中・高校生618人と保護者595人の計1213人から回答を得て分析した。

 それによれば、小・中・高校生のスマホの所有率は全体で65・0%で、前回の昨年7月調査比で微増していた。内訳は、小学校高学年の10~12歳が39・3%、中学生が59・7%、高校生が96・1%。最多は女子高校生の98・1%だった。

 フィルタリング使用率は全体で48・6%で、前回比で4ポイント上昇。内訳は中学生50・4%、高校生40・9%などで、特に小学校高学年女子が60・3%で高かった。

 1日の平均使用時間は、小・中学生が2時間未満、男子高校生が4・1時間、女子高校生が7時間。15時間以上という女子高校生も9・7%いた。

 使用時間帯が午前0~3時も24・3%いる。

 使用頻度の高いアプリは、LINEが61・8%、ゲームが41・4%、動画が39・2%。中でも、女子高校生は各種のアプリ使用率が高く、「Instagram」は35・0%となった。

子どものネット犯罪対策は不十分が約6割

 保護者がどのような意識や意向で子どもに携帯情報端末を使わせているかを尋ねた設問のうち、携帯情報端末を使い始める最適な年齢を聞くと、最多は7~9歳(小学校低学年)との回答が28・2%。

 0~9歳の子ども専用に持たせている携帯情報端末は、携帯ゲーム機の25・7%が最多。次いで子ども用ケータイ15・5%、契約切れ中古スマホ10・6%。0~3歳の子どもの保護者は21・3%が契約切れ中古スマホを持たせている。全体的には、父親が何らかの端末を持たせている割合が高い傾向があった。

 携帯情報端末で子どもが思わぬ使い方をしていて驚いた経験を尋ねると45・7%の保護者が経験ありと回答。内容は「動画視聴」54・0%、電話発信37・9%、カメラアプリの起動30・5%となっている。

 また保護者の情報モラル教育やネット犯罪対策への意識に関しては、ネット内では子どもが被害者にも加害者にもなる可能性を認識しているとの回答が79・2%。子どもがネット上の犯罪に巻き込まれないための対策や教育が十分に取られていないとの回答は64・0%。有効な対策や教育については、情報モラル教育の強化が54・6%、情報端末の機能制限が51・4%、アプリやウェブサービスの年齢制限が51・2%など。

 有効策として情報モラル教育の強化を挙げる保護者に、期待したい実施主体者について質問すると、学校・教育機関が69・7%、保護者・家庭が59・1%、政府が46・2%となった。  また子どもにネット接続可能な携帯情報端末を使わせる場合、最初からフィルタリングが搭載されている「子ども専用端末」を使わせるべきが53・8%、子どもの使用可能性を考慮し、通常の携帯情報端末に「子どもモード」を入れてほしいが29・2%などの意見があった。また子どもに携帯情報端末使用について教育すれば、機器の機能・使用制限は必要なく、大人と同じ携帯情報端末を使わせても問題ないとの考えも8・7%あった。

 同社/℡03(5220)1110。

生活や人との関わり大切に

 調査監修にあたった近藤准教授は、子どものケータイ使用の3つの条件として、(1)十分に自律的な存在に成長しているか(2)自由と責任のバランスはとれているか(3)コミュニケーションで他者への配慮ができてるか――を指摘。

 その上で、この3条件を満たせない子どもが情報携帯端末のコミュニケーションにのめり込んでしまっていると警鐘を鳴らした。

 また家庭での携帯情報端末利用の「ルールづくり」に向けた保護者支援のポイントでは、▽大切な自分や家族を守るためを視点に、何でも禁止ではなく「何のためのルール」かを知らせることが大切▽現実の生活と情報携帯端末の世界・交流とを区別し、「現実の生活や人との関わりをより重んじる」▽子どもの発達に応じた段階的ルール設定と自己責任の拡大――などを挙げた。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)