情報リテラシーは心のフィルタリング ネット被害防止でガイドブック

2015年5月18日号掲載

 沖縄県教委はこのほど、改訂版「ネット被害防止ガイドライン」(A4判、77ページ)を作成した。県教委サイト(http://www.pref.okinawa.jp/edu/→「学校教育の充実」)からダウンロードできる。子どもたちがネットを介したトラブルに巻き込まれないようにするのがねらい。情報リテラシーを「心のフィルタリング」として重視し、人権教育と性教育、家庭教育にもふれている。

 ガイドラインでは「子どもに迫る4つのネット危機」として、(1)ケータイ(スマホ)依存(2)ネットいじめ(3)ネット誘引(4)ネット詐欺を指摘。その上で、自他を守る「ネット社会の7つの常識」として、(1)自分のことはまず自分で守る(2)情報発信の際には法律とマナーを守る(3)ネット上の個人の行動は特定される(4)怪しいサイトや見知らぬ人に近づかない(5)群衆心理に乗らないで冷静な判断をする(6)セキュリティ対策は万全に(7)ネット上のトラブル解決には協力体制で――を挙げる。

 これらに基づき、学校では、(1)規範意識・危機回避能力・情報モラルの向上に取り組む(2)フィルタリング設定の重要性を周知する(3)保護者などと連携する(4)相談体制の充実――を指導のポイントとした。

 家庭では、(1)携帯電話やスマホがなぜ必要なのかを話し合う(2)持たせる前にルールを決め、その後もルールを再確認する(3)フィルタリングを必ず設定する(スマホも)(4)持たせた後も情報リテラシーの向上を図る――対応が重要とした。中でも情報リテラシーを「心のフィルタリング」と位置付け、自他をネットのトラブルから守り、誹謗中傷の書き込みなどでいじめの加害者にも被害者にもならないよう促している。

 またそうしたいじめに関わるような書き込みについて、被害者から削除の要望があった場合の発見から削除までの流れと、その後の見守り対策チームの動きが示されている。

 この改訂版で加えられた人権教育や性教育でも、LINEなどでの無責任なからかいや非難、うわさ、ネットを介した性犯罪などと関連して、人権意識を高め、性に関する正しい知識や態度を育む重要性を呼び掛けている。

 ガイドブック作成にあたっては、県教育庁や県警本部、沖縄総合通信事務所なども携わった。県立高校と公立小・中学校に、それぞれ5部ずつ配布された。活用方法は各学校に任せられているが、児童生徒集会や授業、PTAの集まりなどで利用することが見込まれている。

心のスキ・チェック
あなたのお子さんは大丈夫?

□自分だけはネットで知り合った人と会っても大丈夫だろう
□ネットの掲示板に何を書いても自分の名前を教えなければバレないだろう
□知らない大人とチャットするのはスリルがあって楽しい
□当選しましたと知らせてくるメールがくると、うれしくて返信してみたくなる

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「ネット被害防止ガイドライン」から一部を抜粋=本編では、12項目をチェックし、危険度(心のスキ)の目安を示している

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)