日本デジタル教科書学会が年次大会 教育現場ICT化の早期実現を

2015年8月24日号掲載

 日本デジタル教科書学会は8月11、12の両日、札幌市内で、平成27年度年次大会を開いた。

 ICTを取り巻く現状についての基調講演やタブレット端末を活用した授業研究の発表などが行われた。主題は「主体的・協同的に学ぶ学習とタブレット端末」。

 大会初日には、中川一史放送大学教授が「デジタル教科書・教材をとりまく現状と課題」をテーマに基調講演をした。

 同教授は、昨年6月に閣議決定したデジタル教科書の推進を含む「世界最先端IT国家創造宣言」や教育再生実行会議などの政府の動向について解説した。

 政府が平成32年度までに児童生徒に1人1台のタブレット端末を配備する目標に関しては文科省の調査を引用し、「目標の達成は非常に厳しい」と指摘。同教授は外国の事例等を紹介し、個人所有のタブレット端末などを学校で活用する「BYOD」を提案した。また「デジタル教科書」を検定教科書とするには動画や音声、著作権等をどうするかなどの課題を挙げた。

 最後に中川教授は、教育現場のICT化の早期実現を求め、「デジタル教科書学会としての提言をまとめてほしい」と要望した。

 このほか、教科書会社の社長や北海道教委委員らによるパネルディスカッションやデジタル教材の活用方法といった研究発表が行われた。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)