アプリの特性を体験 教員向けセミナーを実施

2015年8月31日号掲載

 1人1台のタブレット端末を活用する教育実践を積み重ねている東京都多摩市立愛和小学校(松田孝校長)で8月25日、教員向けセミナーが行われた。同校教員が、日ごろの実践と活用しているアプリケーションの特性などについて語った。

 同校は、総務省の先導的教育システム実証事業検証協力校の1つ。

 教育実践で活用できる複数のアプリの中から、同校は、低学年で扱えるプログラミング教材「スクラッチJr」、双方向授業を簡単に実現できる「ロイロノート・スクール」、ブラウザだけで簡単に協同学習が展開できる「School Takt」を選び、日ごろの授業で使っている。その使用頻度は、実証校の中でも非常に高い。

 セミナーでは、2年生がスクラッチJrを用いて簡単な物語を創作していく国語科の授業の様子が語られた。直感的なアイコンを操作し、キャラクターの絵や背景を呼び出し、キャラクターの複数の動作を指示するアイコンを次々につなげる。スタートボタンを押すと、指示したようにキャラクターが動き、物語が展開する。テキスト入力で表現しきれないものは、声に出して解説する。

 作文が苦手な児童も、このアプリを活用し、喜々として学習活動を進めていくという。

 参加者は自らタブレット端末をタップし、スクラッチJrを体験。同校が選んだそのほかのアプリについても、実践報告とともに体感した。

 また特別支援教育を担当している教員からは、文字を書くのに特別な配慮が必要な児童に応じた無料アプリが示された。これは、通級指導の教員が100点ほどのアプリを試し、LD児の「鏡文字を書く」(見え方)や「なぞれない」(目と手の協応)などの特性を、良い方向に導くのに効果的と思われるものを選んで一覧にした表。

 松田校長は「高学年でのプログラミングで、レゴのEV3を走らせると、必ずしも指示通りには走行しない。それは、床の凹凸やその日の天候条件などにも関係するからだ。ここに、デジタルとリアルの両方の体験がある。その体験がとても大切」などと、デジタル機器と身体的な生の体験との関係性が重要だと話す。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)