ICT活用で学校課題克服 教員とエンジニアが協働開発

2015年11月2日号掲載

 教員とエンジニアが学校現場の課題克服や授業改善へのICT活用策を協働して追究する「先生発!ハッカソン」の報告会が10月17日、東京都江東区の日本科学未来館で開かれた。

 参加した教員は、全国の小学校から高校までの教員や教委職員19人と、ICTエンジニアなど企業関係者17人。この日は、これまでの協働成果をグループでプレゼンテーション。開発に向けた課題報告とそれぞれのアプリ機能などを、実際に操作しながら披露した。

 校内ネットワークシステム「POSITIVE REPORT」は、主だった評価が学期末の通知表だけという参加者の問題意識から開発した。よりきめ細やかなフィードバックと、教員だけでなく子ども同士が学習成果を気軽に見合う状況を作り出すことで、互いの良い点に気付き、評価し合う学びを実現しようとした。

 クラウドサーバーや校内ネットワークを介して図画工作や総合的な学習での成果物や作品を蓄積して整理。各時間の授業後などに子どもたちが作品を閲覧し、約30項目から選択できる評価やコメント欄などで簡単に思いを投げ掛けられる。基本的にコメントは「良い点」「肯定的な点」を重んじるようにし、子ども同士が互いをたたえ、良い点を見いだし、高め合う機会づくりを大事にしたとする。

 「つながる下敷き」は、紙のノートに記述した文字情報などを「電子下敷き」を通してデータ化できる機能を生かした学びの提案。「ICT活用で学習の確認や評価作業を軽減」「ICTを生かした手書き学習」も視野に入れている。従来のノート記述を生かした学習と学びの記録をデータとして簡易に記録し、蓄積できるのが利点。既存の電子下敷きを活用する提案という視点で、なかなか進まない学校のICT利活用の敷居を下げたり、手書きによる学習を確保したりすることにも役立つなどと報告した。

 詳細はICT CONNECT21事務局/℡03(5575)5365、Eメール=info@ictconnect21.jp

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)