「N高校」が来春開校 ネット学習で高卒資格

2015年11月5日号掲載

  カドカワ(株)はプロによるプログラミング教育や文芸などの多彩な授業をインターネットで提供する学校法人角川ドワンゴ学園「N高等学校」を来年4月に開校する。単位制、通信制の一条校で高校卒業資格が取得できる。


 インターネットの授業動画での学習を軸に、年5日間のスクーリングを自然豊かな沖縄県うるま市の本校や東京、大阪の各地域で受講する。講師への質問やレポート提出などもインターネットを通じて行うため、生徒は時間に縛られず、それぞれのペースで学習を進めることができる。


 教科学習はもちろん、「プロフェッショナル課外授業」と題したファッションや美容などの企業とプロが連携した多彩な授業も提供。出版社カドカワと作家の森村誠一さんなどによる文芸小説創作講座や、イラストレーターのいとうのいぢさんなどによるイラストの授業など、それぞれの仕事に必要な力や知識をプロの視点で魅力的に伝える特別講義も数多く用意。


 ニコニコ動画で有名なドワンゴのトップエンジニアが指導するプログラミング授業なども実施。動画のプログラミングを学ぶ過程で、Scala、JavaScriptなどのプログラミング言語やLinux、データベースなどのさまざまな知識も習得できる。


 全生徒には、メールアドレスやチャットを使ったコミュニケーションツールSlack、共有ウェブサービスのGitHubのアカウントが提供される。インターネット上で交流やレポートなどを共有し合える。ニコニコ動画などを介した学校行事や課外活動も用意。ネット上の交流だけでなく、仲間と実際に対面するイベントなども検討している。


 日本各地の自治体と連携した「職業体験」の機会も提供。宿泊を伴う体験活動を通じて、▽人間関係やコミュニケーション能力▽自主性や自立心▽マナーやモラルなどの心の成長――を高める。活動例としては、和歌山県の真言宗総本山高野山での宿坊体験、大分県の温泉地湯布院では、地元NPOの活動に参画し、外国人ゲストハウスで運営体験を行うこともできる。地域が抱える課題にも触れながら、実社会に根差した知識や技術、社会性を培う。若手の人材不足に悩む各自治体とのマッチングなどにもつなげたいとする。


 大学進学を目指す生徒に向けた独自の学習も用意する。KADOKAWA中経出版の協力で作成した最新の大学受験動向を盛り込んだオリジナル教材を使用。劣等生を有名大学に合格させる指導で有名な坪田塾塾長の坪田信貴さんがスペシャルサポーターとして指導に加わる。


 基本的なインターネット学習の流れは、(1)授業映像視聴による学習(2)確認テスト(3)レポート提出(4)レポート添削(5)レポートの復習――で行う。


 詳細は同校=〒904―2421沖縄県うるま市与那城伊計224/フリーダイヤル0120(0252)15、Eメール=edu-support@kadokawadwango.co.jp

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)