【連載】古川流学級経営12の鉄則 その5 戦略的に仕組もう

兵庫県赤穂市立原小学校教頭 古川 光弘

 

前回の連載で紹介した拙著『6年生の学級経営・絶対成功する年間戦略』の中で、私は1年間の戦略を示しました。

詳しくは、お読みいただければありがたいのですが、例えば、4月当初に1年間の参観日の計画を全て立ててしまいます。5回なら5回分のプランを立てます。教科はバラバラで、できるだけカリキュラムに沿ったインパクトのある教材を準備します。

なぜここまでするのか。参観日は学級経営にとって重要なポイントになるからです。参観日を普段通りに行えばよいと言われる方もいますが、とんでもないことです。参観日は全力を投入して臨まなければなりません。なぜなら、保護者は参観日で担任を評価するからです。

さて、その参観日のポイントですが、絶対に意識しないといけないことがあります。「全員参加」です。とにかく、どのような形であれ、全員を動かすことを考えます。順番に音読をさせたり、九九を言わせたり、とにかく全員を動かすのです。保護者は自分の子どもを見ています。そのことは意識しないといけません。

次に、研究授業の計画も立てておきます。4月段階で研究推進の方針が出ます。自分の時期が決まれば、とっておきの教材を準備します。例えば、講座やセミナーで仕入れた教材などを温めておくのです。

若い人を見ていて残念なのが、とっておきの教材をなにげなく使ってしまうことです。とっておきの教材は、文字通り、ここぞという場面に「とっておき」ます。こんなところにも戦略が必要なのです。

学級通信も自分にノルマを課しましょう。私の場合、第1号に、「学級通信は週に2度は出す予定にしています。ただし、出せない時もありますが、その時はお許しください」とコメントを入れます。このように書くと、やり抜くしかないのです。自分で自分に負荷をかけるのです。教師のやる気は保護者に必ず伝わります。

学級イベントも必ず定期的に仕組みましょう。人間関係力を高めるのにとても効果的なのが、学級イベントを仕組むことです。一種の遊びの文化、裏文化になるかもしれません。

学級でパーティーなどのイベントをすると、普段の学習では決してできないような出し物が必ず登場します。どの子も楽しみながら準備をします。いろいろな分野で子どもが活躍するので、隠れた才能が発揮されます。学級イベントではいわば、裏文化復活を目指しています。

北陸学院大学の金森俊朗教授は、「馬鹿げたフェスティバル文化」を提唱しています(※1)。実は、古川学級には伝説的行事というものがあります。本紙でも以前の連載で取り上げています(※2)。

古川学級と言えば、そうです。ラーメンです。「ラーメンを盛大に食べよう会」「汗かき大会」など。どうですか。楽しそうでしょう。このような楽しいイベントを戦略的に仕組みましょう。

※1=『希望の教室』(金森俊朗著、角川書店)、※2=教育新聞、平成25年4~9月「生徒指導・学級経営」面で連載

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