【連載】こころ元気エクササイズ 若手教師編 第58回 教師としての軸を見失わないために自分への問いを

メンタルトレーナー 加藤史子

 

「自分への問い」はいつでも大切だと気付かせてくれます。どのような「自分への問い」をもっているかで、人生の質は大きく変わります。それは、どのような職業であったとしても同じです。

今回は教育現場の先生たちがどのような自分への問いを日々問いかけていれば、日々忙しい教育現場の中にいても自分軸を見失わずに自分と深くつながりながら教育をしていけるのかという観点から、15の問いを提供したいと思います。

(1)長い目で見て子どもたちに最終的に手渡したいものは、どのような体験や能力か。
(2)年度が終わるときに、どのような光景が見たいか。そのときどのような言葉を聞きたいか。どのようなフィーリングや感覚を感じたいか。
(3)卒業後、何年か経ち、子どもたちが成長して訪れたとき、どのような言葉をもらいたいか。
(4)今のクラスはどんなクラスか。
(5)今のクラスのよいところや強みは何か。
(6)今のクラスの短所や改善したいところはどこか。
(7)何でも叶うとしたら、このクラスをどのようにしたいか。
(8)それを実現した先に本当に実現したいものは何か。
(9)神さまがやり直していいと言ってもう1年をくれたとしたら、今度はその1年で何をどのようにやり直したいか。
(10)優先事項に追われてなかなかできなかった重要事項があるとすれば、それは何か。
(11)彼らに謝りたいこと、お礼を伝えたいこと、感謝を伝えたいことがあるとすればどんなことか。
(12)残された日数や時間で彼らに見せてあげたいもの、体験させてあげたいこと、感じてほしいことは何か。
(13)あなたが彼らにできる最大限の貢献は何か。
(14)残された時間であなたは何をするのか。
(15)最初の一歩はいつ何をするのか。

自分への問いは、忘れかけていた大切なことに、もう一度気付かせてくれます。思うようにいかないことばかりが続いたり、時間ややるべきことに追われたりしていると、ついつい大切なことを見失ってしまいます。でも、この問いを自分に問いかけることで、忘れかけていた大切なことを思い出してほしいと思います。

終わりよければすべてよし――。「先生のクラスでよかった」「このクラスでよかった」「先生に出会えてよかった」。そんなふうに子どもたちが思えるかけがえのない時間をつくるのに、「自分への問い」からの気付きを役立ててほしいと思います。

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