【連載】古川流学級経営12の鉄則 その11 覚悟にまさる決断なし

兵庫県赤穂市立原小学校教頭 古川光弘

 
 私の大好きな野村克也氏の言葉に「覚悟にまさる決断なし」があります。人間、覚悟を決めると、何も怖いものがなくなるという教えです。「ええい、もうどうにでもなれ」という覚悟が、時には必要ではないでしょうか。

例えば、4月。担当する学級が決まったら「覚悟」を決めるのです。時には、大変な学級を任されたりもするでしょう。そんなときは、状況を嘆く前に、「今より悪くはならない」「失敗しても元々だ。なるようになれ」「命まで取られるわけじゃない」と覚悟を決めましょう。
話はそれますが、私がセミナーなどに呼ばれたとき、質疑応答の時間に「どうやって本を読んだり、原稿を書いたりする時間を作っているのですか。方法を教えてください」という質問をよく受けます。

実は、そんな方法はないのです。たとえ疲れていても、夜遅くても、やると決めたらやる。それだけです。これも覚悟です。やり抜く覚悟を決めるのです。

昨年12月21日付の神戸新聞では、精神疾患による「心の病」の教職員が平成26年度、兵庫県内で318人に上ったと報じられました。25年度に続く増加で、特に20~30歳代の若手が急増しているようです。

私は、読者の皆さんに楽しみながら教師生活を送っていただきたいと思っています。うまくいかないときは、神様が試練を与えてくれたのだと思って前向きにとらえましょう。こんな原稿を偉そうに執筆している私ですが、苦しいときは幾度もありました。これからもきっと苦難の連続でしょう。ただ、教師としての人間形成は、成功よりも、もがき苦しむ失敗の中で作り上げられる方が多いと私は思っています。苦しいときこそ、学びがたくさんあるからです。

人間、自分の思うようにしたいのは当たり前です。ところが、なかなかそうはいきません。そこに理想と現実のギャップが生まれ、努力が必要になります。そんなとき、決してあきらめてはいけません。たとえどんな状況になっても、できる限りの工夫をしてください。覚悟を決めてください。みなさんがあきらめたら、受け持った子どもたちを救う人がいなくなってしまいます。どれだけ我慢強いかというのも大人の条件なのです。

私の大好きな言葉に「苦しいこともあるだろう 云い度いこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣き度いこともあるだろう これらをじっとこらえていくのが男の修行である」があります。連合艦隊司令長官の山本五十六氏の言葉です。私は、苦しいとき、この言葉がふと頭をよぎります。

男性も女性も同じでしょう。人生には、耐えるときもあるのです。乗り切りましょう。

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