高校体育でゴルフ授業 静岡県ゴルフ場協会が支援

ゴルフの授業は好評だ
ゴルフの授業は好評だ

静岡県函南町立東中学校(上野力永校長、生徒数489人)の3年生が、体育の授業でゴルフを行っている。支援しているのは、(一社)静岡県ゴルフ場協会(木村襄司会長)。クラス全員が対象の場合は、雨天時も含めて体育館を使い、ゴルフボールを打つ場合には、男女別に学校近くの柏谷ゴルフ練習場を利用する。2月には8回利用し、3月にも2回行く予定。実施された2月12日に、練習場に同行した。

この日、体育担当の高澤駿一教諭とともに、女子生徒16人が練習場へ。同協会の青木恒博常務理事、服部幸司スクールゴルフプロジェクト担当で指導者の松本将史氏(芙蓉ゴルフガーデン所属)らを前に、整列した生徒らは「よろしくお願いします」とあいさつ。配られた手袋をはめ、7番アイアンで素振りを行い、フォームを確認して本ボールを打った。指導者の「ボールから目を離さない。グリップはしっかり握る」との助言を受け、生徒は交互に打席へ。

中世古麻衣さんは「最初は空振りが多かった。今日で練習場は4回目です。前に飛ぶようになってうれしい。母もゴルフを楽しむので、家で話題になります」と意欲的だ。
指導者がドライバーをフルスイングすると、ボールは遠くへ飛んだ。青木常務は「野球場のホームランは100メートル以上だが、ゴルフはその倍飛びます」と説明。生徒らは「すごい」と声を弾ませた。

高澤教諭は「テニスやソフトボール部員は腰の回転が良く、ボールを当てる」「ゴルフの評価は礼儀、マナー、フォームが正しいか、ボールがまっすぐ飛ぶかをチェックする」と説明した。

このゴルフ授業は、同協会が平成26年7月から、同県内の高校の選択授業や体育授業、中学・高校の課外活動にゴルフを取り入れてもらおうと、「スクールゴルフプロジェクト」事業を立ち上げ、力を注いでいる取り組み。
プロジェクトが軌道に乗り、選択授業や部活動、中学校の体育授業に取り入れられるなど、生徒の人気が高まっている。

同協会は同年5月の定時総会で「静岡県ゴルフ特区」の設立を宣言。会員ゴルフ場を通じて集める静岡県ゴルフ振興基金を活用して「スクールゴルフプロジェクト」を立ち上げ、高校や中学校にゴルフを取り入れてもらおうと普及を図ってきた。ゴルフ場施設や用具の提供、交通手段の確保、出張ゴルフ教室やイベントなども行っている。
県教委は「生徒の費用負担がない。授業や部活動の支援となる」(スポーツ振興課)として、ゴルフ導入に積極的だ。

静岡県ゴルフ特区宣言とは 静岡県を日本一のゴルフ振興県とするために、2020年開催の東京オリンピックでゴルフ競技が行われる絶好の機会を第二のゴルフブームにつなげようと、同県のゴルフ場来場者数(昨年375万人)が2020年には400万人、2030年には450万人を上回るのを目標として、「特区」設立宣言が行われた。 (静岡支局)

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