【連載】古川流学級経営12の鉄則 その12 影響力のバランスを意識する

兵庫県赤穂市立原小学校教頭 古川光弘

学級づくりは熱いハートで進めよう
学級づくりは熱いハートで進めよう

いよいよ連載も最後になりました。3月を迎え、来年度に向けて希望と不安で心はいっぱいの方もおられましょう。そこで、この最終稿では、次年度、新しい学級を担任したら、ぜひ行ってほしい点を書いて終わりにします。

最近は、子どもたちを叱れない教師が増えています。叱ると、保護者からクレームが入るという、ひと昔前には考えられないケースも増加しています。
そこで、学級開きには、元北海道大学の野口芳宏教授流に、子どもたちと、「自分の人生を大事にしたいと思う人はノートに○を書きなさい。いや、そんなことは思わないという人はノートに×を書きなさい」といった約束を交わしておくのです。

4月の学級開きや出会いの3日間で行えば、まず一般的な学級ならば、おそらく全員が○を書くでしょう。もし、そうでなければ、この時点で、何らかの戦略を組む必要性に気付けます。それはそれで価値があります。

続いては、「2つ目の問題です。いい人間になりたいと思う人はノートに○を書きなさい。そんなもん、なりたくないと思う人はノートに×を書きなさい」と問います。ここでも、おそらく全員が○を書くでしょう。

そこで、「第3問。そうであるならば、自分が気付かない悪いところがあったとき、先生に叱ってもらいたいと思うか。いや、そこまでは頼まないか。気づかないところがあったときに、遠慮なく叱ってほしい人は、ノートに○を書きなさい。いや、ほっといてくれという人は、ノートに×を書きなさい」と投げ掛けます。その後、私が話したメッセージの例です。

先生だって、まだ未熟だ。完成なんかしていない。だから、みんなとの行動の中で、先生がこれは良くないなと思って叱り、それが間違っているかもしれない。

しかし、先生の言うことが正しいと思ったら、素直に聞いてほしい。先生を信じ、言うことをきちっと守れば、必ず成長して、いい人生が送れるようになる。先生は、そのために1年間、みんなと一生懸命付き合いたいと思っている。
口うるさい、おかしいなと思うかもしれない。それでも、先生は、みんなの人生と学校での最高の応援者でありたいと思っている。それを忘れないでほしい。

こんな話を、始めにきちっとしておくのが、子どもたちとの関係を保つために、大切ではないかと思っています。
一度しかない人生です。互いに悔いのない教師人生を送りたいものです。学級づくりは熱いハートで進めましょう。どうか皆様、すてきな学級をつくりあげてください。応援しています。
1年間のご愛読、本当にありがとうございました。心よりお礼を申しあげます。

(おわり)

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