【連載】温故知新の学びから考える 11 地域コーディネーターが大活躍

小千谷小学校では平成12年度から「学習ボランティア」活動を、全国に先駆けて始めた。

子どもたちもボランティアも楽しんだ「ミニコンサート」
子どもたちもボランティアも楽しんだ「ミニコンサート」

いつでも、誰でも、特技があってもなくても、「子育てを支援したい」「学校に行ってみたい」などの意志があれば、参加できるボランティアである。平成27年度は、次のような学校ボランティア活動が行われた。

授業をサポートする「授業補助」。毎週水曜の午後は「図書館の本の整理や修理」。図書委員会の子どもたちと一緒に行う活動もある。本の読み聞かせは、毎週火曜の「朝の読み聞かせ」と、月2回の「昼の読み聞かせ」がある。

「花壇栽培」は、自然植物委員会の子どもたちと花壇やプランターに花を植えて整備をする。「ミニコンサート」は、地域の音楽好きが集まり、子ども向けの演奏会を行う。「囲碁、将棋活動」は、昼休みやクラブで子どもと一緒に遊ぶ。「漢字教室」は、子どもたちに漢字の楽しさを伝える。

その他、子どもたちの登下校時の安全を見守る「校外巡視」や、学校の依頼でさまざまな賞状の名前などを書く「賞状書き」。クラブ活動の補助にも携わり、バドミントンや実験などに参加する。

同校では、多数の学校ボランティアが活躍している。活動の中心は7人の「ボランティアコーディネーター」である。メンバーは公募する。
同コーディネーターは、学校と連絡を取り合いながらボランティアの募集や実施を担う。具体的には、希望に応じてボランティアの日時を調整したり、学校からの依頼で参加者を取りまとめたりしている。2カ月に1回程度の打ち合わせを行い、実施の問題点を話し合って改善に取り組んでいる。

このボランティアコーディネーター発足当時のメンバーである宮川美千子さんは、「私は退職後『人の役に立ちたい』という思いで、本の読み聞かせ活動からボランティアを始めました」と話す。そして、「ボランティア中に、子どもたちが笑ったり、喜んだりする顔を見ると本当に元気になった。お金に換えられないものを子どもたちからもらっている感じがしたんですよね」と振り返る。「コーディネーターの仕事は、先生とボランティアさんたちとの橋渡し。子どもたち、ボランティアさんが楽しく元気になる体験ができるよう考えながら仕事をしています。私にとって、ボランティアやコーディネーターの仕事は生きがいです。これからも続けていきたいです」と笑顔で語っている。

コーディネーターの発案で始まった「ミニコンサート」は、子どもとボランティアさんが楽しく元気になる活動の一つである。活動は、コーディネーターをはじめ地域の方々の努力やアイデアで継続、発展しているのである。

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