【連載】温故知新の学びから考える 12 これからもわが校の挑戦は続く

新潟県小千谷市立小千谷小学校教諭 平澤林太郎

 

「日本一古い公立小学校から日本一新しい教育を実践する」。これは、わが校の不朽のスローガンだ。現在、わが校が挑戦している教育活動は「ふるさと小千谷教育プログラム」と「アクティブラーニング」である。

「ふるさと小千谷教育プログラム」は、生活科や総合的な学習の時間を中心とした、地域に学び、地域に発信し、地域に貢献し、地域とともに創る学習である。これまでの地域学習は、地域の方々や自然などから学び、それを地域や保護者の方々に向けて発信していくというものであった。現在は、小千谷の地域力をより高め、小千谷を元気にするための「地域貢献」を軸とした活動を展開している。

各学年で実施しているもの、今年度実施を計画している教育活動は、▽1年生=栽培したアサガオを地域の施設にプレゼントする▽2年生=地域の商店街にその店自慢ポスターを掲示する▽3年生=船岡山ホタルの里の整備作業をする▽4年生=小千谷地域のイベントで小千谷の自慢をPRする▽5年生=小千谷市長に「新しいまちづくり」を提案する▽6年生=地域の方々に構成劇「学校の創生」を上演。

活動ありきの実践ではなく、「小千谷の地域力」を高めた学習であったのかを振り返り、地域の人々とも話し合いながら、実践の質を高めるようにしていきたい。

一方で、主体的協働的で能動的な学び「アクティブラーニング」を意識した授業は、昨年度から多くの学級で行われている。教職9年目の川口雄教諭は6年生社会科で、「知識構成型ジグゾー法」を取り入れて授業を行った。世界にはさまざまな困難を抱えている子どもがいるのを学習した後に、世界中の子どもたちの命と健康を守るために活動するユニセフがあるのを教えた。そこで川口教諭は、「ユニセフは活動を通してどんな世界をつくろうとしているのか」と追究課題を提示した。子どもたちは4グループに分かれ、▽Aグループ「ユニセフが世界で行っている活動」▽Bグループ「世界の生活水の現状」▽Cグループ「児童労働や紛争下の子どもの実態」▽Dグループ「小学校に通える子どもの割合の推移」の視点から追究活動を始めた。

インターネットや本で調べた後、各グループの子どもたちが1人ずつ集まり、4人組で話し合った。話し合いは単なる調べたことの発表ではなく、追究課題について考えをまとめていく点に主眼が置かれた。話し合いを通してあるグループは「ユニセフは、予防接種の普及、安全な水や衛生的な環境の確保、母乳育児の推進、栄養改善など総合的な支援、男女が平等に教育を受けられる環境整備、児童労働や紛争などから子どもを守る活動を行っている。このことによりユニセフは、子どもの命と健康を守り、子どもの権利も尊重することで、平和な持続可能社会実現を目指している」と考えをまとめた。

このグループだけでなく、どのグループも主体的協働的で能動的な学びを展開できた。

本連載は、今回で最後となった。小千谷小学校での先行的な実践についてたくさん書かせていただくことができた。小千谷小学校は今年度創立149周年を迎えた。これまでの歴史や実績をおごることなく挑戦を続け、「日本最古の公立小学校」のプライドを持ってさらに進化し続けていきたい。(おわり)

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