【連載】学級経営の基礎基本 縦糸と横糸のルール2 ルールづくりの極意とは

元横浜市立小学校教諭 野中伸行

 

4月の後半から落ち着かなくなるクラスがある。
1日中ざわざわした感じ。4月の1カ月は、「安心・安全な居場所づくり」が主な課題である。それがうまく作れなかったのだ。
5月に、再挑戦することになる。1学期の間は、クラスを立て直していくことは十分に可能である。
さて、どうするか。

「安心・安全な居場所づくり」をするには、教室にちゃんとしたルールが息づいていなくてはならない。きちんと定着するルールづくり。それが中心課題になる。
4月の最初には、「学校のきまり」や「クラスのルール」を担任は説明する。「これからきちんと守っていきましょう」と子どもたちに伝える。ここまでは済まされているであろう。

問題は、ここから。どうしても必要になるメーンのルールがある。たとえば、「授業が始まったらすぐに席に着きましょう」というルール。これはどうだろうか。落ち着かなくなっているクラスは、これがうまくいっていない。教師がただうるさく注意するだけで済ませてきたのではないか。
ルール定着には、ちゃんとした鉄則がある。それは、「確認をきちんとする」ということ。これをおそろかにするから、定着しないのである。

まず、朝の会で、画用紙に「授業が始まったらすぐに席に着きましょう」という目標を書いて提示する。趣旨説明をして、「頑張って守っていきましょう」と呼びかける。低学年は、1時間ごとに「守れた人は立ちましょう」と指示。2時間目から始める。人数確認をして、目標の紙に記入。「2時間目から目標を守れた人がこんなにいました。良いですね。でも、おしい!まだ守れない人がいます。残念! 3時間目はがんばってほしい」と。3時間目、また守れた子どもたちを起立させて、「ほら、3時間目はこんなに多くの子どもたちが守れました。すごい! さすがに2年1組ですね」とフォローする。

中学年以上は、朝の会で目標説明をして、終わりの会で1日の目標確認をすればいい。どの学年でも「おしい、残念」→「すごい、さすが!」を繰り返す。

このようにして、メーンのルールを定着させていくのである。大切なのは、「確認をすること」。このルールづくりは、私が提唱している「目標達成法」に引き継いでいけばいい。この実践は、『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)に詳しい。クラスを初めて受け持った女性の初任者の実践である。彼女は「目標達成法」を駆使しながら、みごとにクラスにルールを定着させていった。

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