【連載】学級経営の基礎基本 縦糸と横糸のルール 3 「魔の6月」を乗り切る

元横浜市立小学校教諭 野中信行

 

「魔の6月」と呼ばれている。今までなんとか持ちこたえていたクラスが、崩壊してしまう。そんな事例がこの6月には頻発するのである。

自分のクラスの状態を点検してみよう。点検の視点は、「縦糸・横糸」をどのようにうまく張れたかどうかになる。

「とても良い」(10点)「まあまあ」(5点)「できていない」(0点)

〈空気の統率〉
(1)( )子どもたちは、担任の指示にすばやく反応しているか。
(2)( )教師は指示したことをきちんと確認して活動させているか。
(3)( )リーダーシップを発揮して子どもを引っ張っているか。
(4)( )教師が話すとき、子どもたちは静かに教師の方を見て聞いているか。
(5)( )返事や挨拶は、歯切れ良いか。
〈時間の統率〉
(6)( )朝自習は自分たちで静かに行っているか。
(7)( )朝の会が1時間目の授業に食い込まないようにスムーズに進んでいるか。
(8)( )給食の時間は、決められた時間でスムーズに進んでいるか。
(9)( )掃除の時間は、決められた時間でスムーズに進んでいるか。
(10)( )終わりの会は、短い時間でスムーズに終えているか。

目安は次の通り。70点以上を取れたら、クラスは順調である。50点、60点はまあまあ。だが、×に要注意。50点以下の場合は、これから気を引き締めて取り組まねばならない。

教室は、担任と子どもたちが作り出す「空気」と、流れている「時間」によって成り立っている。目に見えないこの2つが、大きく教室を左右する。この2つの統率ができているかどうかが、学級経営の成否を決める。

教室の「空気」とは、教室に広がる雰囲気。この雰囲気を、やんちゃたちに掌握されることで「荒れ」が始まるのである。

「空気」の統率は、担任のリーダーシップにかかっている。教室の「時間」とは、教室に流れる1日の時間。子どもたちが朝学校へ来てから、終わりの会までの「時間の流れ」がスムーズに流れていることが必要である。この「時間」の統率も担任にしかできない。
この2つの回復を、これから始めなくてはならない。

詳しくは、『必ずクラスを立て直す教師の回復術!』(学陽書房、拙著)を参考にしてほしい。

関連記事