【連載】若手教師講座 授業づくり・学校づくり 第1回 授業づくり・学級づくりの基礎基本①

監修(一財)総合初等教育研究所 梶井貢
担当 東京都小平市立小平第六小学校 栗原由紀子

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学習ルール・しつけの仕方を学ぼう
グループ学習のよさを取り入れる

先輩からグループ学習を取り入れると授業が活発になり、子ども同士の考えが深まると指導を受けました。また、最近、研修会に参加すると「アクティブ・ラーニング」といって、児童同士が、主体的に関わり協働的な学びを進めることが大切だと学びました。さっそくアクティブ・ラーニングを意識した授業を試みました。その手立ての一つとして、グループ学習を取り入れましたが、思い描いていた関わり合いには程遠い場面が出てきました。先日、職員室でグループ学習について次のようなことが話題になりました。

▽そもそもグループの学習のよさや留意点が分かっていないと指導が難しい。

▽どのような場面にどのようなグループ学習の形態を取り入れたらよいのか迷う。

ケース1

教科や総合的な学習の時間にテーマを決めて調べる場面を設けて、同じような内容の児童同士でグループを組み協力し合う活動を取り入れました。しかし、一部の児童はどのように調べたらよいか分からず手持無沙汰な様子で、ほとんど学習を進められませんでした。

対策を学ぼう1

仲間と協力しながら学習を進めることを好む児童は多いようです。助け合うことで、自分の考えや情報を補ったり、深めたり、結び付けたりできるからです。

しかし、単にグループ編成をしてあとは児童任せにすると、学習の見通しをもっている児童以外は路頭に迷うことになるでしょう。これを防ぐためには、学習の進め方や役割分担をしっかりと話し合い、仲間で明確にすることが大切です。学習の見通しがもて、自分のやるべきことが分かると、一人ひとりの児童に学習への構えができます。例えば、いつまでに、誰が、何を調べるのかを明らかにしたり、調べて分かったことをどのようにまとめていくのか、学習のゴールをグループ内で共有したりするとよいでしょう。小グループが共通の目的に向かって学習を進めるための意欲付けにもなります(図1中の「見える、動く学習計画表」参照)。p20160630

ケース2

意見や情報を持ち寄ってグループでの情報交流をさせました。順番に考えを出し合うことはできましたが、その先が内容の深まりにつながる話し合いにならず活動が停滞してしまいました。

対策を学ぼう2

小グループによる話し合いでは、何を明らかにするためなのか児童が自覚する必要があります。また、発達段階や学習内容により、教師が話し合いの形態とその特性を把握しておくと、学習に応じたグループ活動を取り入れることができるでしょう。また、協働して作業する場面などを適宜組み込むと、具体的な目的意識が生まれてグループが機能することが多く見られます(図2中の「3~4人程度の小グループ」参照)。p20160630

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同僚や先輩とのコミュニケーション
ケース3

初任者である私は、同学年の先生方と学級経営や学年経営についてやりとりしたいと思っています。しかし、私は忙しいし先生方も大変そうなので、なかなか言い出せないで困っています。

対策を学ぼう3

多くの学校では、学年会の名称で学年・学級経営にかかわる話し合いの機会が設けられています。これは、同学年を受け持つ教員同士が共通理解に立って、学習・生活指導にあたるために、十分に意思疎通をはかる大切な場です。

しかし新卒教師ですと、まだ経験が浅く、自分の指導力や授業力に自信がもてず発言が少なくなりがちです。発言が多ければよいわけではありませんが、発言することで自分の迷いや悩みに気付くことができ、相手からも何らかのアドバイスがもらえるよい機会となります。先輩方は基本的に、何か相談を持ちかけられることを負担には思いません。頼りにされていると励みに思う先輩が多いはずです。忙しいそうだからと遠慮する必要はありません。

自分一人で背負い込み、学級経営が揺らいだり、教員が体調を崩したりしてはいけません。かえって周囲の同僚や児童にとって大きな負担となります。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とこちらが捉えて、まずは日々の子どもの様子やエピソードを報告するように心がけましょう。

ケース4

ベテランの先生や専科の先生から担任している児童の様子を聞いたり、授業力向上のためのポイントを学んだりしたいのですが、皆さん忙しそうなのでいつもタイミングを計りかねています。

対策を学ぼう4

多くの新任教師の皆さんは、早く授業力を向上させたいと思うはずです。また、専科の授業の時、自分の学級の児童はどんな様子だろうと気になるでしょう。しかし、同学年の先生でないと、最初は話しかけにくいこともあるでしょう。そんな時は、まずは授業参観をしましょう。丸ごと授業を見なくてもいいのです。授業の最初と最後の場面を見たり、板書を見たりするだけで様子が分かります。そして、授業を見せてもらった先生に、その日のうちにその授業のことをきっかけにして、やりとりをするとよいと思います。自分のクラスの児童の様子はどうか質問したり、心に残った指導場面を伝えたりすることが大切です。

先輩の先生方とコミュニケーションをとり、学び取るには、たまに長く深く話すより、小さいやりとりでも頻繁に行った方が有効です。そのことが打ち解け合うための近道だと思います。

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