【連載】学級経営の基礎基本 縦糸と横糸のルール 5 夏休み明け1週間の法則

元横浜市立小学校教諭 野中信行

 

「夏休み明け1週間の法則」がある。

私が名付けた法則である。せっかく夏休みの最中だというのに、もう夏休み明けを考えようというわけである。だが、夏休みの間にどうしてもやっておかなくてはならない課題。特に、クラスが荒れていた学級には必須の課題となる。

1年間の「学級づくり」には、「金の時間」と「銀の時間」がある。もうこれ以降の「銅の時間」はない。「金の時間」は4月の1カ月。「勝負の1カ月」と名付けて取り組んできたはずである。もうとっくに終わっている。だから、学級がうまくいっているかどうかは、この「金の時間」の結果である。

だが、もう一度チャンスが巡ってくる。「銀の時間」。1学期の間にうまくいかなかった「学級づくり」を、この時間にやり直すことができる。ただ、まとまった時間はない。1週間。この時間で、問題点を修正し、一気に2学期の授業へと突き進んでいかなくてはならない。

だから、夏休みの間に1学期の問題点を検討し、具体的な方向を考える。これが1週間の課題。

何を検討するのか。以下の10項目を振り返ってほしい。

〈縦糸張り〉

(1)指示と確認がきちんとできているか。
 (2)朝の会、終わりの会は短時間にすばやく行っているか。
 (3)給食は、時間通りにすばやくできているか。
 (4)掃除は、時間内にすばやく終わっているか。
 (5)特別教室への移動や朝会時の整列は静かにできているか。

〈横糸張り〉

(6)子どもたちとよく遊んでいるか。
 (7)子どもは親しげにいろいろなことを話しかけてくるか。
 (8)子どもたちの良い点を毎日伝えたり、ほめたりしているか。
 (9)教室で笑いが起こることがよくあるか。
 (10)教師の話に、ほとんどの子どもが明るい表情で耳を傾けているか。

1学期の間に、〈縦糸張り〉と〈横糸張り〉がバランス良く行えたかどうかが問われる。

1つずつ検討し、吟味し、うまくできていないとなると、何が問題になるのかを絞り出し、どうするかを考える。

そして、「夏休み明け1週間」の間にやり直しをする。夏休みが明けて、子どもたちは、また新たな気持ちになっている。「今までのやり方を2学期はこう変えます!」と宣言して、すばやくテンポ良く進める。だらだらとやったのでは効き目はない。

これが「夏休み明け1週間の法則」になる。

あなたへのお薦め

 
特集