【連載】若手教師講座 授業づくり・学校づくり 第3回 授業づくり・学級づくりの基礎基本③

監修 (一財)総合初等教育研究所 梶井 貢
担当 東京都多摩市立多摩第二小学校 坂野真貴子

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発問、板書など授業技術を身に付ける
1時間の授業計画を大切に考えよう

若い先生方から、思っていたような授業がなかなかできないという声を耳にします。「自分が思い描いていた展開にならず、時間がかかってしまった」「予想していた児童の反応と違い、とまどってしまった」「黒板に書きたい内容が収まらない」「黒板に何をどこまで書いたらよいか迷うときがある」などです。教職経験を重ねても、毎時間思ったような授業ができるとは限りませんが、できるだけ計画通りに進めたいものです。

▽1時間の授業を計画通りに進められない。どうしたら児童の動きを予想することができるのだろうか
▽1枚の黒板に授業の流れをうまくまとめられるようにするには、どうしたらよいのだろうか
ケース1

指導案は立てていたのですが、思った通りの児童の反応ではなく、違う展開になり、予定通りに授業を進められませんでした。

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対策1
発問を吟味し分かりやすい言葉で

p20160829_031児童が思い通りの反応にならなかったのには、原因があるはずです。はじめは発問も含め1時間の授業計画を立てましょう。児童の実態を踏まえ、児童の反応を予測します。予想される児童の反応も書き入れておくと授業の流れがつながります。

一般的な指導案というよりも、発問や教師の動きなども含めた細案を立てておくとよいでしょう。また、1時間の中のどこでどのような学習形態にするのが効果的なのかも考えます。どこで全体で共有するのか、グループで話し合う時間は取るのか、個人で考える時間はいつにするのかなど、1時間の中にどのように組み入れるのか計画します。

また、1人で思考する時間をどこかに組み入れるようにしましょう。グループやクラスで交流する際には、まず自分の考えをしっかりもった上で話し合いに臨むようにします。

1時間の授業のめあてを達成することでどんな力を身に付けさせたいのか、教師が目的意識をもって授業に取り組むことが必要です。

児童は教師の一つ一つの言葉に反応します。何度も言い直すと児童はそのたびに考える内容が変わってしまいます。教師の発問は、しっかり吟味しておき、適切で分かりやすい言葉を使うようにしましょう。

ケース2

板書計画は立てていたのですが、書きたいことがうまくまとめられません。児童の発言もどこまで書いたらよいか迷います。

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対策2
授業の組み立てもとに板書計画を

p20160829_032 板書は、1時間の授業の流れが分かるようにまとめて書くことが大切です。そのためには、1時間の授業の組み立てをまずはしっかり立てた上で板書計画を考えることが必要です。板書をもとに児童は思考したり、ノートに書いたりするので、分かりやすく整理して書く必要があります。

授業のねらいや教科の特性によって板書の組み立て方も変わってきます。例えば、2つの内容を比較して考えさせたいのであれば、左右または上下に並列して書くことで、差異点や共通点を見つけやすくなります。

また、一つのことから波及して考えるのであれば、真ん中から周りに広がって書くようにする、問題解決の過程が分かるように書くなど、どのように板書すれば、思考を助けたり、深めたりすることにつながるのかを考えるのが大切です。

文字数については多くなりすぎないように、また色などはあまり多色使いにならないように、児童と約束事を決めて使うようにするとよいでしょう。

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校務分掌は責任をもって実行

経験が増すにつれて、校務分掌の負担はだんだんと大きくなっていくものです。規模の小さい学校では一人ひとりが担う量も多いかもしれません。学校が変わっても、校務分掌で得られた経験は参考になる場合が多く、教員としての見方を広げることにつながります。ただし、限られた時間の中で、学校全体に関わる仕事を処理していくのは大変です。責任をもって取り組みましょう。

ケース3
毎日の教材研究、テストの採点、行事の準備等、毎日たくさんのやるべきことがある中で、校務分掌のために費やす時間をなかなか確保できず困っています。どのように時間を確保したらよいのでしょうか。
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対策3
限られた時間を効率的に

児童が下校した後も、職員会議があったり、打ち合わせがあったりして、自由に使える時間を確保するのはなかなか難しいのが現状です。

担任ともなれば他にも保護者の対応や通知表の作成など、なかなかゴールが見えないまま毎日仕事が連続していきます。

まずは、常に仕事に順位をつけて取り組むように心がけましょう。ただし、児童の指導に直接関わるような内容については、最優先にします。

ノートの点検やテストの採点など、担任ひとりでできる仕事については、処理する時間を決めて取り組むようにします。

また、複数の教員で集まって話し合う場合には、必ず時間を決めて行うようにします。限られた時間を効率的に使いましょう。

ケース4

新しく校務分掌の担当になったのですが、前年度の担当者が異動してしまい、何をやったらよいのかよく分かりませんでした。責任のある仕事なので、しっかりやりたいと思うのですが……。

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対策4
引き継ぎを大切に

普通は前年度の担当者から話を聞き、データを引き継ぎます。担当者が異動している場合、関係していた教員や管理職の先生から話を聞き、参考にしましょう。また、前年度の反省点についても引き継ぎ、改善すべき点については担当者で話し合います。今年度の実態や学校の状況を判断して考え、必要があれば変更して提案します。安易に例年通りとしないようにし、一つ一つ確認してから提案しましょう。

教務事務については、学校が変わってもそれほど大きく変わることがありません。また、教員として必要な知識も身に付くので、若いうちに経験しておくとよいでしょう。特別活動に関する分掌は、直接児童を動かす仕事内容も多いので、指導力を磨くことにもつながります。

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