【連載】ダウンしないため / してしまったら 1 休み明けと行事後に脱力

公立学校共済組合近畿中央病院メンタルヘルスケア・センター
副センター長 井上麻紀

 

教員はどんな時期に心が折れやすいのか、お話ししていきます。

経験からのお話ですが、不思議と教員が倒れやすい時期があるようです。ご紹介して、予防のポイントをお知らせします。(1)5月の連休明け~第3週前後(2)8月夏休み明け(3)10月の行事が終わったころ(中旬から下旬)——の3回です。いずれも、ある程度まとまった休み明けと、力を入れて頑張った行事明けに、力が抜ける方がおられます。

5月の連休明けに倒れる教員は、転勤後すぐの方が多く、慣れない人間関係の中で相談する人も時間もなく、4月を乗り切って連休になだれ込み、心身が悲鳴を上げるケースと思われます。転勤後、自分から話せる人を見つけること、転勤直後の教職員には声をかけること、連休明けからは努めて早めに帰宅することが今後の予防につながります。

夏休み明けに倒れるこのタイプは、元々月曜日に出勤しにくい方が多く、少しでも続いたお休みがあるとリズムを崩して、ペースを戻すのに時間を要するようです。こういった方は、お休みの日も、起床時刻・就寝時刻など、あまり生活リズムを変えないようにすると安定します。

行事終わりに倒れるのは、体育祭、文化祭、音楽祭、図工展などで大きな役割があり、それまではと力を入れて頑張っていたところ、思っていたよりも疲弊していたという方々です。こういった方は、早く帰宅する日やまったく学校に行かない日を作るなど、意識してただの人である時間を作り、質の良い睡眠を確保することが大切です。

どのパターンであろうと、ぐっすり眠れると身体も心もほぐれて、メンタルヘルスを保つことができます。辛いのに眠れない・寝た気がしないという方は、受診の目安です。

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