【連載】ダウンしないため / してしまったら 2 気持ちの表現を大切に

公立学校共済組合近畿中央病院メンタルヘルスケア・センター
副センター長 井上麻紀

 

忙しい現場に勤務していると、いろいろなことで感じているともたないからと、感情をまひさせてしまっている教員を見かけます。喜怒哀楽、ことに「怒」の感情をまひさせ続けると、人は元気がなくなります。「物言わぬは腹膨れる」状態だといえます。

激しく怒りを爆発させる必要はないのですが、日常生活で感じる違和感や「嫌だなぁ」という気持ちを大事にしましょう。自分の気持ちを信頼できる人に話すか、少なくとも自分の心の中で感じた気持ちは否定せず、自由に感じていいのです。

感情を、なりふりかまわず言動に表すと、法律に触れたり、社会生活上良くなかったりする場合もありますから、行動するときは、行動に移して良いことだけにしましょう。そういった制約の中ではありますが、「心は自由で」いることが、元気でいる秘訣です。というのも、ネガティブなことを感じてはいけないと思っている真面目な教職員が多いからです。

うつ病の方の多くは、「怒」を押し込めている印象を受けます。意外かもしれませんが、愚痴が言えるようになると、元気になってきます。最初は、違和感を表明するところからでもかまいません。

なんだか最近笑っていないなぁ、泣いていない、怒ってもいない、悲しいことだらけだという方は、思い切って休日(土日の部活を休みにする、時間休でもOKです)を作りましょう。

映画やDVDを観る、心を許せる友人や家族と過ごす時間を作る、もともと好きだったことをするなど、感情を解放する機会を作りましょう。そしてぐっすり寝てみましょう。

素直な表情の自分に戻れる機会を、自分で作ります。そのようにできる人・空間に自分を連れていくのも、メンタルヘルスを守る上で大切です。

どうぞ、ご自愛ください。

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