自ら学ぶ生徒を育成 かかわりながら分かったを実感

理科のペア学習で関わりながら学びを深める
理科のペア学習で関わりながら学びを深める

愛知県刈谷市立朝日中学校
◇学びを深めていこうとする態度を育む◇

愛知県刈谷市立朝日中学校の生徒たちは、さまざまな活動を通して教師に支えられつつも、自分たちの力で学校を創り上げようと意欲的に活動している。

全校集会で授業に取り組む学習スタイルについて話し合い、生徒会中心にそのスタイルを実践しようと呼びかけている。

そこで私たち教師も、より多くの生徒に「分かった、できた、なるほどそうか」などという学びを実感させ、新たな疑問や課題を見つける、自ら学びを深めていこうとする態度を育むみたいと考え、実践を進めている。

◇生徒の思考がつながる単元構成を工夫◇

1年生体育「朝日中シンクロマット」では、単元の前半に身に付けた技能を生かし、後半で集団演技を作り上げて発表する構成にした。できなかった技ができるようになり、意欲が高まった生徒が、より難易度の高い技を習得し、発表会で活躍する姿を見ることができた。

◇どの生徒も参加しやすい組み立てを工夫◇

2年生数学「確率」の授業では、各面に果物の絵が描かれた2つのさいころを用意した。さいころAは、パイナップル、リンゴ、スイカがそれぞれ2面。さいころBは、パイナップル3面、リンゴ2面、スイカ1面である。「2つのさいころABを同時に投げるときに、一番多く出る組み合わせはなんだろうか」との課題を設定し、「予想・実験・追究」の流れで授業を構成した。

パイナップルとリンゴが最も多く出る組み合わせという事前の予想を覆した実験結果に、多くの生徒が「なんでだろう」と声をあげた。ペア活動で、その理由について樹形図を用いて伝えた生徒は、相手が理解したことが分かると、うれしそうな表情を浮かべた。

実験を取り入れたことで、どの生徒も興味を持って課題に取り組んだ。さらに、ペア活動を取り入れたことで、自分の考えが理解された手応えに自信をもち、挙手する生徒が増えた。

◇振り返りを共有し、自己肯定感・自己有用感を育成◇

2年生理科「電子で探る」では、授業の終わりに3つの視点を与え、振り返りを書かせ、次時の始めに発表させた。

「電流は大きくなるとは思っていたけど、ちゃんと規則性があって、比例関係にあることが分かった」「Aさんは、自信度が△だったけど、きちんと発言してくれたので、より詳しく考えることができた」などの意見が出された。

前時の学習内容と級友の優れた学びの姿勢を共有し、本時の学習に生かしていこうという意欲が高まった。また「自信がなくても、発言したらみんなで解決していける」という思いが学級全体に少しずつ広がり、生徒の自己肯定感・自己有用感の高まりを感じることができた。

◇研究の成果◇

「かかわり合いの場を設定し考えを共有させる」ことや、「視点を与えて振り返りを記述・発表させる」手だてが、自己肯定感や自己有用感を育み、生徒の授業への積極的な参加を促した。

さらに、「生徒の思考がつながる単元構成を工夫」したことにより、学びを実感した生徒が、新たな課題に向けて自ら学ぼうとする姿を見ることができた。

(文責・五十嵐一視教務主任)

本校/TEL.0566(23)9282。URL=http://www.city.kariya.aichi.jp/school/asachu/asahi.html

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