【連載】新聞学習とアクティブ・ラーニング 5 実践校になるためには

東京都立青山高校主幹教諭 本杉宏志

 

前回に引き続き、実践事例を紹介する予定でしたが、その前に、NIEの実践校になるためにはどのようにしたらよいかについて、東京都の事例を参考にまとめておきます。

実践校になると、一定期間、新聞が無料でもらえます。東京都の場合、国公私立の小・中・高校から各5~6校、特別支援学校の中から1校が、毎年、実践校に認定されています。実践の形式にはA型とB型があり、A型は1、2人の教師による実践、B型は3人以上の教師、学年、学校全体による実践です。

2つの型があるので、NIEをやってみたいけれど複数の教員を集めるのが困難な場合でも、A型なら実践校に応募できます。私もNIEを実践するようになってから相当な期間が経つのですが、当初はNIEという言葉自体あまり認知されていませんでしたのでA型で始めました。そして、地道に実践を積んでいくうちに実践者が増え、教科全体で取り組んでみようとなり、B型に移行していったのです。できれば学校全体で取り組むのが望ましいですが、それはなかなか難しいと思います。

まずA型で始めるのを勧めします。小学校なら学年会等で検討し、学年単位で取り組むのも可能だと思います。もちろん新聞は教科だけでなくホームルームなどでも活用できますので、高校でも学年単位で実践できるのではないでしょうか。

実践校になると、A型の場合、新聞1銘柄につき2カ月間、B型の場合は4カ月間、在京6紙(朝日、毎日、読売、日経、産経、東京)が無料で学校に届けられます。新聞の取り方は各学校に任せられますので、実践期間中、毎日6紙をとってもかまいませんし、4〜6月は3紙、10〜12月は別の3紙をとるのも可能です。ただ、A社の新聞は2カ月間、B社の新聞は1カ月間しかとらないということはできません。どの社の新聞も公平にとるのが条件です。

実際、A型の場合は実践者に2カ月分の購読料が振り込まれるので、金額内であれば、各学校の実態に合わせて多様な取り方が工夫できると思います。

では、実践校はどう決まるのでしょうか。まず、各都道府県にあるNIE推進協議会に連絡してください。ホームページ等に応募の仕方が掲載されていると思います。その後、推進協議会から日本新聞協会に推薦され同協会のNIE専門部会で決定されます。実践校になると、新聞紙上にも学校名が掲載されます。実践校に決定しましたら、校務多忙かとは思いますが、なるべく研究会に参加してください。

東京都NIE推進協議会では、校種別の月例会の他に、千代田区内幸町にあるプレスセンター等で毎年5月に「実践者オリエンテーション」、8月に「NIEセミナー」(講演や実践発表)、2月に「実践発表会」(小中高合同)などを開催しています。このような研究会のよいところは、他校種の先生方と交流できるところです。他校種の先生方から話を聴かれる機会は貴重です。

研究会の他には、1月の中旬ころまでに実践報告書の作成をお願いしています。報告書というと身構えてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、実践したときのワークシートや写真などを用意しておけば、分量もそれほど多くありませんので、比較的簡単に書けます。ぜひ実践校に応募してください。

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