【連載】ダウンしないため / してしまったら 4 教員モードを変える

公立学校共済組合近畿中央病院メンタルヘルスケア・センター
副センター長 井上麻紀

 

“24時間教師”をやめよう

コンビニ、百貨店が、元旦から開いている時代になりました。インターネットで、調べものが簡単に、どこででもできるようになりました。すぐに手軽にいろいろなものが手に入ります。だからといって、教員が便利な存在になる必要はありません。

職業やサービスにより、サービスの対象者と提供する内容は異なってしかるべしです。教員の専門性には、子供にとっての親のように、代わりがきかないという面を含みます。親は一時的に頑張るというよりも、日々をなんとか過ごし、ずっと存在すること自体が大切な役割です。

そういう意味で、ひとりの人間として疲れたり、悩んだりする生の人間として、児童生徒の前に立つことも立派な教育だと思います。そして、プライベートな時間を持って自分を健康に保つ姿や、家族や友人、近しい人との時間を大事にする姿も、「ああいうふうに生きていったらいいんだな」というモデルになると思います。

「24時間教師をやめる」というのは、「○○先生」と呼ばれる環境から離れる時間を積極的に作るということです。時間の許す限り寝て頭をリセットするのも良し、少し余裕がある方には、仕事とまったく違うことをするのをお勧めします。筆者は、秋になれば秋の匂いのするところで育ちました。半日でも時間ができたら、土の匂いがして苔の生えている樹があるところに行きたくなります。また社会人オーケストラに所属していて楽器を吹きます。これが人生を豊かにしてくれます。

そんなに大層でなくても、日常生活の中で、お風呂だけはゆっくり入ってぼーっと心身を緩める、食後に好きなお茶を飲むなど、モードを変えるような行動を取り入れましょう。

行事続きの時期だからこそ、自分をケアする時間をほんの少しでもいいから持ってくださいね。

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