学び合いで豊かな言語感覚 表現の意外性などに気づく

ペアで互いの学びを高める
ペアで互いの学びを高める

横浜国立大鎌倉小

横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校(木村昌彦校長、児童数659人)は、「自立に向かう子」を視点にした授業デザイン研究の発表会を10月14、15の両日、同校で開いた。6年生国語科では、児童が二体の金剛力士像の写真から創作した対話文について吟味する授業を公開。ペアでそれぞれが着目した表現の意外性などを発表し、振り返る中で、豊かな言語感覚と思考力を磨いた。

指導したのは古閑賢二教諭。単元「ものの見方を広げよう」の前半部2時間目にあたる。共通テーマ「自立に向かう子」の育成を見据え、「言葉を通して高め合う」「言葉を紡ぎ耕す」授業を目指した。この時間は、前時までに児童が作成した対話文をペアや全体で吟味。同文は児童が2枚の金剛力士像の写真を見て、両像の対話をイメージして創作した。互いに顔の怖さをやゆしたり、漫才のぼけと突っ込みのやりとりを楽しくつづったりした内容になった。文章は32分割して吟味した。

まず、児童一人ひとりが着目した各文章の意外性や面白さをチャート教材にまとめた。その後、ペアで着目点と意見を互いに発表。チャートに考えをまとめる中で、自他の意見を整理比較しながら考えていった。

学び合いの中で同教諭は「ひとの考えを取り入れ、自分の考えを広げる」点を指摘。力士像がくしゃみのギネス記録があるかをやりとりする文に注目した児童は「ギネスが題材になって現代的な感じがよく出ている」などと説明。時代のギャップを効果的に出した表現の良さを述べた。相手からは「人間との比較」に関する意見があり、各自の新たな気付きや考えの深化に生きていた。

同校の授業デザイン研究では、児童の姿や学びから主体的思考、共感的感情、自立的行動の育成を図る実践を探っている。▽願う子ども像▽各学習を貫く学びの柱▽各教科で児童が自立的に学ぶ姿——を見据え、目的や意図を押さえた授業構成を工夫する。

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