【連載】どうする 学校のプログラミング教育 6 毎年12月はコンピュータサイエンス教育週間

(一社)みんなのコード代表理事 利根川裕太

 

毎年12月に「Computer Science Education Week(コンピュータサイエンス教育週間)」と呼ばれる期間が設けられていることをご存知だろうか。これは、2013年にアメリカで始まったもので、コンピュータサイエンスの普及を目指す活動の一環である。

毎年、アメリカではこの期間に合わせて、多くの教育機関や関連団体、地域でプログラミングのワークショップなどが実施されており、子供たちのコンピュータに対する興味を高める一助となっている。草の根的な活動ではあるが、コンピュータサイエンス教育週間の動きは年々、世界中に広がりを見せており、期間中はアメリカだけでなく、他の諸外国でも同様の活動が展開されている。

残念ながら日本においては、コンピュータサイエンス教育週間の知名度は低い。しかし、みんなのコードでは、昨年から12月の同期間に合わせて、イベントやワークショップを実施している。今年のコンピュータサイエンス教育週間は、プログラミング教育必修化の動きを受けて、子供たちだけでなく教育者を対象にしたイベントも企画を進めている段階だ。今年は12月5日から11日までがコンピュータサイエンス教育週間になっており、この期間中にみんなのコードでは、以下のような活動やイベントを予定している。ぜひ多くの教育関係者の方々に会場まで足を運んでいただければと願う。

1つ目は、昨年同様にコンピュータサイエンス教育週間の期間中に、「Hour of Code」を使ってプログラミングのワークショップを実施する団体や教育機関に対して支援を行う予定だ。具体的には、ワークショップのノウハウや修了書を提供し、主催者とつながりを大切にしながらサポートしていきたいと考えている。

2つ目は、教育関係者向けのプログラミング教育シンポジウムを北海道、茨城、福井、愛知、大阪、福岡の計6カ所で開催する。同シンポジウムは8月27日に東京でも実施したが、多くの参加者から好評をいただき、地方での開催に至った。

シンポジウムの内容としては、「有識者会議の方針のまとめ」「実践校・実践事例の紹介」「プログラミング教材の体験」「教育者同士の交流」という4本軸になり、参加していただければ、プログラミング教育の動向や中身が学べるものとなっている。

東京で開催した同シンポジウムでは、プログラミング教育を推進する教育関係者らが顔と顔を向き合わせて各々の取り組みを話したり、半日で文科省方針から、実践例、教材等の情報を一度に得ることができたことが成果だと話す参加者が多かった。地方で開催する時も、半日ではあるがプログラミング教育について情報を一度に収集でき、関係者らのつながりを築ける場で在りたいと考えている。

3つ目は、12月11日に「Hour of Code Japan 2016 TOKYO EXPO」を開催することが決まった。同イベントは、教育関係者と保護者を対象にしたプログラミング教育関連のサービス展示会だ。首都圏ではプログラミングに興味を持つ保護者や教育者が増加しているが、その一方で、”プログラミングを学ぶためには、どうすればいいのか”という漠然とした疑問を持っている方も多い。みんなのコードでは、こうした保護者や教育者に対して、実物に触れられる機会を用意し、次なるアクションにつなげてもらいたいと考えている。

「Hour of Code Japan 2016 TOKYO EXPO」は、12月11日に開催。

午前中は親子対象、午後からは学校関係者向けの展示会になる。参加費は無料。詳しくはウェブサイトにアクセスを。