【連載】教師のためのセルフコーチング 8 自分が好きだった先生に

京都文教大学准教授 大前暁政

 

自分が子どもの頃。好きだった先生がいたことと思います。中には、好きだった教師にあこがれて、教師になったという人もいることでしょう。

反対に、嫌いだった先生もいたかもしれません。

「好きだった先生」がいたなら。一体、どんなところが好きだったのでしょうか。
 
「好きだった先生は、いつも笑顔で話してくれた。自分を肯定的に見てくれていた」「好きだった先生は、いつも授業を熱心にしてくれた。相談にも真剣に乗ってくれた」

さまざまな理由があるはずです。

そして今、教師になった自分を振り返ってみてください。

「今の自分は、子どもの頃好きだった先生のようになれているだろうか」と。

もしも、「嫌いだった先生」がいたなら。一体、どんなところが嫌いだったのでしょうか。

「細かなことでも逐一叱る先生だった」「うまくいったときだけほめる先生だった」

こちらもさまざまに理由があることでしょう。

さて、ここでも考えてほしいのです。「今の自分は、好きだった先生か、嫌いだった先生か、どちらに近いだろうか」と。

今の自分のことを振り返ると、知らず知らずのうちに、嫌いだった先生に近くなっている場合があります。

そんなとき、自分の歩みを軌道修正しようと思えるわけです。ただ、このような振り返りをする時間を意識的にとっている人は多くありません。どうしても日々の緊急な仕事に追われてしまっているからです。

自分のことを客観的に見てみること。そして、自分の理想像と比べてみること。このような、「メタ認知」の時間を意識的にとってみるのをオススメします。

私の場合、「好きだった先生」という設問の他に、もう一つの設問を意識しています。それは、「自分が尊敬していた先生になれているだろうか」という設問です。「尊敬」と「好き」は少し違います。このように、設問は自分で決めればよいわけです。

「これからの自分は、どういう教師でありたいのか」

時々、自問自答する時間をとってほしいのです。

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