【連載】こころ元気エクササイズ 若手教師編 第68回 LINEのトラブルを防ぐ

メンタルトレーナー 加藤史子

 

6つのステップで対応

スマホの普及により、子供も大人もLINEによるトラブルが増えてきました。LINEに書かれたことがきっかけで、学校に行けなくなってしまう人やうつになった人、自殺してしまう人もいます。学校の外で起きたLINEによるトラブルも、学校の中に持ち込まれて影響を受けますので、LINEでのトラブルを防ぐ指導を子供たちにしておくのは大切でしょう。

今回は、LINEのトラブルを防ぐ指導をまとめました。

1.LINEの心得を教える

LINEでは、どのような書き込みがトラブルになりやすいのかを具体的な例で伝えるとともに、人の悪口を絶対に書いてはいけないことを教える。LINEに書いた言葉は文字に残ってしまうので、悪口を書き込んだ人への怒りや反撃は、その文字を活用することができるため、苦しみが何倍にもなって響いてしまうのを伝える。

2.もしLINEの言葉に気分を害したときはどうするのか対処法を教える

LINEでは、誰かの言葉に気分を害してしまう場合がある。そんなときには、まず深呼吸をして冷静さを取り戻し、それから、その言葉の奥に相手にはどのような期待や要求があるのかと、相手の気持ちを想像してみる。そして、書かれた言葉から気持ちを翻訳して言葉にしてみる。例えば、「感じ悪い」「喜んでほしかったのに」「○○と言ってほしかった」など。
そうやって自分の心を整えてから返事をする。感情がどんどんエスカレートしてしまわないように気を付ける。

3.LINEでトラブルが起きてしまったときの対処法を教える

問題解決スキルとしての流れを教える。
(1)解決したい問題は何か。
(2)本当はどうしたいのか。
(3)本当に望む結果に近づくために今とは違う何ができるのか。具体的な方法を3つ以上考えてみる。
(4)上記(3)で考えた具体的な解決策を試しているところを頭の中に想像し、どれがうまくいきそうなのかを検討してみる。
(5)解決策のうちのどれを実際にやってみるのかを決める。もし、すべての方法が却下になった場合は、(3)に戻って他のアイデアを3つ以上見つけるところからやり直し、1つでも方法が見つかるまで繰り返す。
(6)上記(5)で選んだ方法を活用すると、未来がどのように変わっていくのかを想像してみる。

この6つのステップをパペットを用いてセルフカウンセリングする手法を子供たちに実践しています。すると、小学生でも、自分の中から解決策を見つけることができるようになります。

4.傷ついた心のケア

もし、子供の心が傷ついているようであれば、気持ちを聞きながら感情をくんであげることが必要です。「何かできることがあったら何でも言ってね」と言って、乗り越えるのを応援し、支える存在がいることを伝えてあげてください。

これからの時代には、このような対応やケアがもっともっと必要になってくると思われます。どうぞ、活用してください。インターネット講座「加藤史子.com」でも対処法を動画でお伝えしています。

あなたへのお薦め

 
特集