【連載】若手教師講座 授業づくり・学校づくり 第7回 授業づくり・学級づくりの基礎基本⑦

監修 (一財)総合初等教育研究所 梶井 貢

担当 東京都練馬区立仲町小学校 嵐 元秀

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児童の励みにつながる通知表を目指して
○根拠をもって、きちんと判断
○毎時間の授業のめあてを明確に

学期末になると通知表をつくるためにたくさんの時間が必要になります。「期限に間に合わない」「評価をする材料がそろっていない」「どんな評価を付けたらいいか迷う」「所見に何を書いたらいいのか浮かばない」など、若い教員からはたくさんの声が聞かれます。

保護者も児童も楽しみにしているのが通知表です。児童の次へのがんばりにつながるような通知表が作れるといいですね。通知表を見た後で、「先生はうちの子を温かく見守ってくれている」ということが伝わる通知表を工夫しましょう。

▽通知表の評価に迷います。どこでどのように判断したらよいのでしょうか。
▽通知表の所見を書くときになると、よい言葉が浮かばず時間がかかってしまいます。どうしたらよいのでしょうか。
ケース1

通知表の評価の仕方がよく分かりません。通知表を付けるときになって、どう評価したらよいか迷ってしまいます。どこでどう判断したらよいのでしょうか。

対策1
日々の評価の積み重ねを大切にして

「指導と評価の一体化」という言葉を耳にしたことがあると思います。指導するには何を身に付けさせたいかという目標があるはずです。その目標を達成できたかどうかが評価となります。目標が達成できていなければ、指導を改善していかなければなりません。さらに指導を改善して再評価していきます。つまり評価を指導に生かしていくということです。常に、指導と評価は関係し合っているということになります。

学期末になって、「あのことを評価しておけばよかった」ということにならないように評価計画を立てておきましょう。まずはそれぞれの教科、単元で何を評価するのか評価項目を決めます。何を評価するのかは、その時間の中で何を大切にしているのか、どんな力を身に付けさせたいのかということになると思います。

次に評価規準を考えます。どこまで到達できていればよいのか、どこまでできればよいとするのかなどは学年で相談し、評価規準はそろえておきましょう。

続いて評価方法を決めます。つまり何で評価していくかということです。1時間の授業の中で評価する内容を決めておきます。例えば、「関心・意欲・態度」を評価するのであれば、発言回数のチェックや発言内容分析、ノートやワークシートの記録分析、行動観察などを行い記録しておきましょう。この記録を日々積み重ねていくことが評価を判断するときの材料になります。教師の主観的な判断で評価をつけることがないように、根拠をもってきちんと判断できるようにしておくことが大切です。また、評価で終わるのではなく、次への授業改善に生かせるものにしましょう。

図1 観点別評価方法の例

ケース2

所見の文章がうまく書けません。何を書いたらいいのかよい言葉が浮かびません。子供のどんなところを所見に書くのがよいのでしょうか。

対策2

所見は子供のよさを伝え、励みになるものを

通知表の所見は、各教科の評価項目の中では分からない児童のがんばった姿が具体的に表れるものにしましょう。では、どのようなことを書けばよいのでしょうか。1時間の授業の中には必ず目標があるはずです。まずは、その目標に対して児童にどのようなよさや気付きが見られたのか、努力やがんばる様子があったのかを個別表に記録しておきます。その記録を各教科で学期中に積み重ねておくと、学期末に書くときに悩むことはありません。

また、学期の始めと終わりの様子を比べたり、1学期と2学期の様子を比べたりしてどんな成長や伸びが見られたのかなど、児童を広い視野から見ることも大切です。児童のどんなところに目をつけるかは、その授業で何を大切にしているのかということに関係します。毎時間の授業を、めあてを明確にした授業にするのが大切です。

図2 所見を書くときに大切にしたいこと

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地域や関係機関とのつながりを良好に

学校というのは、学校の中だけの組織で動いているわけではありません。その学校を取り巻く地域やさまざまな関係諸機関といろいろなところで関わり合いながら成り立っています。今まで積み上げてきた地域や関係機関とのつながりを良好に保てるといいですね。

ケース3

地域や関係機関とどのように関わったらよいのか迷います。直接電話をしてもよいのでしょうか。どなたに相談すればよいのでしょうか。よく分かりません。

対策3
関わり方を的確に確認して

学校によってどのように地域や関係機関と関わっているのかには違いがあります。まずは、その学校がどんな地域の方や関係機関と関わっているのか、管理職や先輩の先生方に確認しましょう。

地域との結びつきが強い学校では、町内会の行事やお祭りなどに教職員が参加する場合もあるでしょう。参加すると地域のこともよく分かり、学校や子供たちが地域によって支えられていることも実感できることと思います。ただ、地域や学校によって違いのあることですから、例年の様子を聞いて、どのように参加したらよいのか考えるようにしましょう。

また、児童相談所や子育て支援センターなど、教育相談機関との関わり方については養護教諭や特別支援担当教諭と連携を図りながら取り組むのがよいでしょう。一人でなく複数で対応していくケースもあります。

教育委員会とは、内容によって関わり方が違うので管理職を通すようにしましょう。提出書類などは期限を守り、早めに提出するように心がけましょう。

ケース4

地域の方をゲストティーチャーにお招きして、話していただいたのですが、内容がずれてしまい、時間もオーバーしてしまいました。話していただく内容は伝えていたのですが、うまくいきませんでした。

対策4
打ち合わせを大切に
連絡を密に

社会科や総合的な学習の時間に地域の方を呼んでお話を聞くのは、たいへん効果的な学習です。

ただ、前もって打ち合わせをしておかないと、こちらの趣旨が伝わらず、結果的に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

どんな内容の話にするのか、時間はどれくらいなのか、どんな順番で話していただくのかなど、打ち合わせの機会をもつようにしましょう。前もって質問事項を伝えておくのもよいでしょう。

また、学校として各学年がどんな地域の方や関係機関とつながっているのか連絡先とともにリストにしておくと、どの学年を担当しても活用できます。

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