【連載】学級経営の基礎基本 縦糸と横糸のルール 12 「3・7・30の法則」で出直しを

元横浜市立小学校教諭 野中信行

 

もうすぐ1年間が終わる。まとめの時期である。

クラスが思うようにいかなくて、辛い日々を送ってきた先生方も数多くいることであろう。でも、教師の仕事の良いところは、新年度には、今までのことを完全に断って、新しく出直しができることにある。この良さは最高。この出直しのチャンスを大いに生かさなくてはならない。

さて、来年度のことを考える。何がうまくいかなかったか。おそらく、クラスをまとめるのに苦労したことであろう。いつももめごとが多くて、スムーズに進んでいかない。最初は、もめ事の中心にいる2、3人のやんちゃを何とかしようと動いているうちに、いつのまにか7、8人に膨れあがっていた。もはや、モグラ叩き状態。そんなことを繰り返してきたのではないだろうか。来年度は、どうしたものか。

来年度を考えるのに、決定的に大切なポイントがある。これを知らないと、また同じ失敗を繰り返す。

それは、「勝負は1カ月」だということ。この1カ月(4月いっぱい)で、1年の80%が決まる。人によっては、100%だといっている。この1カ月を普通に過ごしてはいけない。自分の教師人生を賭けるぐらいの気持ちで取り組むのである。何をするのか。「学級づくり」をするのである。

いまは、「学級づくり」が、最も大事な時代になっている。クラスの基盤に、しっかりと「学級づくり」が成り立っていないと、何をやってもダメになる。そういう事態なのだ。

だから、「学級づくり」→「授業づくり」というように、優先順位をつけて成立させていかねばならない。

この1カ月の「学級づくり」を、私は「3・7・30の法則」で提案している。

この法則は、1カ月に何を、どのようにやるかの提案である。

「3」は3日間、「7」は1週間、「30」は1カ月。それぞれに過ごしていく役割がある。

「3」は、出会いの3日間。「野中先生が担任になって良かったなあ。おもしろい先生だ!」という印象を与える時間。

「7」は、仕組みづくりの1週間。朝学校へ来てから帰るまでの「学校の毎日」の仕組みを作り上げてしまう。

「30」は、繰り返しの1カ月。1週間で作り上げた仕組みを繰り返し練習して徹底させ、定着させる。これでクラスの構えが成立することになる。

もちろん、途中で子供たちの状態に合わせて変更していくことはあるが、1年間の基本路線は敷かれたことになる。

繰り返しになるが、ここが最大の勝負の時間なのだ。健闘を祈りたい。

(おわり)

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