「チーム学校」構築論 SNSでつなぐ教育の場(2)ICTの授業以外での活用

埼玉県越谷市立平方中学校校長 大西久雄

本校では、市で整備した大型テレビやパソコン、無線LANなどのICT機器を活用した授業を各教科、領域で展開している。全ての教室に用意できないため予約制とし、大型テレビなどが取り合いになる場合も珍しくない。かつての黒板とチョークのみの使用から、今やICTを活用した授業が普通の光景であるのは、本校だけではないだろう。

そうはいいつつも、ICTに苦手意識を持つ教員もいる。そこで、得意な教員や校長である筆者による支援、「ICTらぼ」という地元大学と連携した自主研究会への参加奨励などで後押しをしている。

しかし、生徒や保護者、また世間一般では普通のパソコンやタブレット、スマホを使い、ネットを日々活用している時代である。授業でICTを「ちょこっと」使っただけで情報化に対応しているという意識は、もはや時代遅れである。

学校のウェブページからの情報発信やメール配信もICTである。教員も授業以外に活用できる範囲を広げようというのが、本校の「ICT活用総合構想」における教員の「促進」である。

修学旅行の行程もTwitterで配信
修学旅行の行程もTwitterで配信

本校では、学校公式Twitterを導入して今年度で3年目になる。日々の教育活動から部活動の対外試合、校外における学校行事、緊急連絡など、ウェブページと併せて日々発信している。この発信も、管理職のみならず、教員が自由に行えるシステムにしている。もちろん、Twitterの機能やその仕組み、使い方を教え合う研修を行い、校内の活用規定を定めた上で展開している。

7月上旬に実施した修学旅行では、校長を含む引率教員5人が分担し、生徒の活動を宿泊先のホテルや各見学場所から発信した。また帰りのバスの様子をライブ配信し、現在どこを走行中か、帰校時間がいつ頃になるかが容易に分かるようにした。この取り組みは保護者や地域にも好評を得ている。学校ウェブページも主幹教諭を中心に、情報発信を担当する教員を複数、育成している。

ICTはもはや、授業の教材ツールのみならず、学校からの有効な情報発信ツールである。またSNSは大きな災害時には電話やメールなどのインフラに替わる有効なツールになり得る。これらの事実を教員も実感し、体感する必要がある。今の時代に即応した教員の意識変革、スキル向上も重要な情報モラル・リテラシー教育の一環なのである。

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