明日からの授業が変わる! 主体的な学びの舞台裏(2)学びに向かう力の土台づくり

eye-catch_1024-768_sudou千代田区立九段中等教育学校主任教諭 須藤 祥代


前回は授業を少しずつ主体的・対話的で深い学びにするために簡単に取り入れられる活動を紹介しました。今回の事例も、今の授業を大きく変える必要のない、すぐに取り入れやすいものを示します。授業の一部に取り入れるだけでもOKです。

前回のSpeak&Listenのほかにも、発表する活動を授業に取り入れるのであれば、クイックプレゼンも取り入れやすいです。アウトプットをすることが分かっていると、情報を収集したり処理したりするときにも、動機付けができ、主体的な学びにつながります。

Speak&Listenのポイント
Speak&Listenのポイント

例えば1分でペアとシェア。時間を区切って、話し手はこの間話し続けるようにしましょう。導入場面としては、講演会を聞いた直後や調べ学習の直後、授業の最後の振り返りなどです。他者に話をすることで、主体的に取り組むようになります。また、時間を有効に使って話しきることで、プレゼンテーションスキルが上がります。さらに、記憶に定着しやすくもなります。

ほかにも、フリップボードシェアも取り組みやすいです。紙やホワイトボードに書いて、手に持って上に掲げ、全体に見せてシェアします。そうすることで、個人だけでなく、全体の状況も分かるので、教員は一度に把握できます。

また、1人の生徒が発表するのではなく、みんなが同様に示すことで、自分の考えや作品を見せることに対するメンタルブロックを軽減することができます。こうすると、多様な作品を一堂に見ることができ、生徒が全体で発表することに対するハードルを下げることも期待できます。

新しい活動をするのは、やったことがないからと心配になるかもしれません。しかし、授業ではない場所で、生徒は自分で考えたり、活用したりする場面があるはずですし、先生はそんなときでも臨機応変に指導してきたはずです。その具体的な場面をイメージしたり、関連付けたりしてみましょう。

授業だけでなく、日常生活や学校生活とリンクさせると、生徒のモチベーションもアップします。先生も生徒も共に学び合う楽しい授業をしましょう。生徒のモチベーションの向上は無限大です。

そこでポイントとなるのが、学びに向かう力。生徒の学びに向かう力を最大限に引き出す授業デザインとは、どんなデザインでしょうか。学び方を学ぶことで、生徒の学びの力はさらにアップします。

次回以降も、無理なく取り入れられる授業デザインの手法を、段階を追って紹介したいと思います。

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