明日からの授業が変わる! 主体的な学びの舞台裏(3)情報整理術など学び方を学ぶ

eye-catch_1024-768_sudou千代田区立九段中等教育学校主任教諭 須藤 祥代


前回までは、簡単に取り入れられる活動を紹介してきました。今回は学び方を学ぶ活動です。

それは、全てのベースとなる力です。どんな教科でも、社会に出てからも、これから学び続け、生きていく上で必要な力です。ノートの取り方や書籍などから情報を得る、そして他者に伝えるために発表するなど、学びの基本となる力を身に付けることは、生きる力を高める上で大切です。

課題解決では、情報を収集し、整理・分析、統合して発表します。そのプロセスでは、思考し、判断し、表現する活動が必要です。生徒の能力は無限大だと感じています。私の教科は「情報」です。ある分野において私よりも専門的な知識を持っている生徒はいます。その生徒にできることは、学びのナビゲーターになること。その生徒の能力を最大限に生かすことです。

知識基盤社会では、情報があふれています。知識を持っていることがすごいのではなく、あふれている情報の中から、必要な情報を取捨選択し、活用して、創造していく力が必要です。その力を育てること、課題解決能力を育成することが教師にはできると思います。

情報を構造化して整理する
情報を構造化して整理する

まずは学習法を伝えましょう。最初に示すのは、情報整理術。整理術では、情報の取り扱い方のコツを伝えます。情報には、複数の意味があります。人によって1つの単語でも、複数の意味やグループ分けができるはずです。グループ分けができるとは、情報の意味付けができるということ。そして、構造化して整理できることにつながります。情報を整理するには構造化が大事です。1枚の紙に書いてまとめるなど、可視化して情報を整理しやすくします。

この力は、ノートテーキングの仕方につながります。全体を一目見て分かるように書くこと、細かく見ていくと詳細が分かること、文字だけでなく、図解などで表現し、理解を助けるように書くといいと伝えましょう。可視化すなわち見える化することで、グループ活動での話し合いやダイアログ(対話)で問題解決をする際にも役立つようになります。

生徒は自分で学びに向かう力を発揮したとき、大きく成長します。学びに向かう力=モチベーションです。時間がない、遠回りと感じるかもしれませんが、モチベーションの向上に時間をかける方が、結果的に学びが加速します。

次回は、発想法や記憶術の方法について紹介したいと思います。

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