職員室半径3メートルからの現場改革 主体的・対話的で深い学びに向けて(7)継続的な改革のために

eye-catch_1024-768_matsunaga学校法人桐蔭学園 国語科教諭 松永和也


仕事の中で最も長く続いている取り組みは何ですか? また、継続の秘訣は何ですか? ぜひ皆さんの秘訣を教えていただきたいのですが、共通しているのは、あまり負担に感じていないことではないでしょうか。

改革も一過性のものにならないためには、負担について考える必要があります。新しく何か始めるということは、既存の業務を減らさなければ負担は増すわけですが、管理職以下の私たちの立場では引き算の決断はできません。それでも、負担は減らせなくとも、負担「感」は減らすことができます。

一つには、すぐにレスポンスするということです。本校であれば、主体的・対話的で深い学び型の授業に挑戦した方に肯定的に話しかけ、達成したことも課題も共有し、また次の活動の様子も教えてほしい、と期待をよせる。すると、自分の取り組みが有用であり、やりがいを感じることができます。

しかし、「やりがいがあるから大丈夫だよね」と押し付けになってはいけません。本人がやりがいを感じられるようなサポートを心がけましょう。また、日常の業務を互いに肩代わりしても、負担感は軽減します。

もっとも負担が少ないだけでは良い改革になりません。そこには皆さんが持っている思慮深さや意欲的な姿勢が必要です。ですが形のないもの、熱意、覚悟、絆だけに組織の原動力を任せてはいけません。

枠組みを用意して常に活動的である仕組みをつくる。改革の初動で盛り上がっている時は、わざわざ枠組みを設けなくとも議論がいたるところで生まれる、アイデアに巡り会えると信じてしまいますが、その時にこそ冷静な視点が求められます。

公立の事例で聞くことですが、中心的な教員が移動してしまって改革がストップしてしまうということが起きないためにも、システム構築を図る必要があります。本校では、各学年の英数国理社5人がAL推進委員として任命され、週1回の会議をベースに活動しています。

研修も思いつきで企画するだけでなく、ある時期にその年ごとのテーマを選んで研修を行うといった、内容ではなく枠組みを用意しておくと教員も継続して学ぶ習慣がついていきます。

身近なところから始める教員の意識改革について考えてきました。少しでも参考になる部分があったならば幸いですが、読んで満足して終わりにはしないでください。必ず明日からの仕事に行動レベルで生かしてください。

最後にそれをあなたと約束できたところで、一旦筆を置きたいと思います。(おわり)