明日からの授業が変わる! 主体的な学びの舞台裏(6)連続した課題解決型の授業で深い学びへ

eye-catch_1024-768_sudou

千代田区立九段中等教育学校主任教諭 須藤 祥代


複数回にわたる課題解決型の授業をデザインしてみましょう。課題解決型の授業で、生徒はより深く学ぶようになります。基本的に、両者のデザインに大きな違いはありません。1つの流れのプロジェクトを複数回の授業に分けることと、毎回の授業に「導入→展開→まとめ」の流れをつけるのを意識すればいいのです。

生徒への活動の指示は、いつまでに何をしたらいいか、できるだけ細かく分けて伝えます。ゴールから逆算できるといいですね。取り組むべき内容を細分化させ、時間も意識させます。

教え合いが深い学びにつながる
教え合いが深い学びにつながる

指示の出し方は、スライドなどの視覚と、口頭説明の聴覚など、複数の感覚器で情報を受け取れるようにすると効果的です。生徒の状況に応じて、ゴールまでの道のりを細かくしたり、逆に、ある程度まとめてもOKです。慣れてきたら、どれくらいの時間があればできるのか、必要な時間を生徒に聞くといいです。グラウンドルールのように、生徒と対話しながら決めると、生徒はより一層主体的に学ぶようになります。

生徒の活動をデザインするポイントは、全員が動けるようにすること。全員で動けるようにするには、役割を割り振るのも有効です。ただし、役割に分かれる前に、グループのメンバー全員が、取り組むゴールの共通理解をする時間を設けるのが重要です。

生徒全体を動かすための教員の見取りでは、全体と個別の2つの視点を行き来することが大切です。授業の全体の流れは、クラス全体の進行状況で把握します。

個々の生徒を理解するときには、グループの話し合いや課題の取り組み状況で確認します。グループの話し合いが行き詰まっているようなら、聞き取りをして問題を整理したり、対話に参加しづらい生徒がいれば、メンバーに話を振ったりします。グループのメンバーだけである程度進行できるようになったら、全体進行と把握に戻ります。

教員1人では対応が難しい場合には、生徒にも協力を求めましょう。教えたり質問したりするような学び合いは、深い学びへとつながります。継続性のある授業では、授業以外で生徒が自主的に学ぶ姿が自然発生する場面をよく見ました。そして、生徒から教員への質問の質も変わっていきます。

まずは、1回の授業が主体的・対話的にできたら、次に主体的・対話的な学びの授業の回数を増やしてみましょう。そして慣れてきたら、連続して取り組む授業を設計してみましょう。

関連記事