明日からの授業が変わる! 主体的な学びの舞台裏(7)知識定着型の授業に学び方を学ぶ要素を

eye-catch_1024-768_sudou千代田区立九段中等教育学校主任教諭 須藤 祥代


生徒が自分で学び続けるカギは、学習サイクルにあります。私は学びが加速するよう、アクセラメンツの学習サイクルを意識し、授業やカリキュラムのデザインを行っています。

流れは、①期待②解放③感知④反応⑤確認⑥継続⑦達成――です。⑥から②へフィードバックをかけ、さらに学びを深める場合もあります。

学習サイクルを回し続けることで、学びの質を上げることもできます。生徒が学びの質を向上させるには、生徒自身が学びを適切に評価できるようになる必要があります。生徒も最初からは適切に評価できません。自己と他者の評価を比較したり、複数回評価を行うことで、フィードバックをかけ、徐々に適切に評価できるようになります。

学習サイクルを向上させ、生徒が主体的に学び続けるヒントは、評価(アセスメント)です。評価を効果的に行うことで、学びに向かう力は向上します。

アセスメントを活用しよう
アセスメントを活用しよう

評価は3つの視点、①自己②他者③場――を意識してみましょう。複数の視点を組み合わせて評価を行うことで、質を向上させることができます。

評価の例としては、自己の視点ではルーブリックがあります。どの段階かを選ぶだけでなく、その理由を書いて学びを振り返らせます。

他者の視点では、文章の相互評価をしています。情報システムを活用すると、リアルタイムで他者からと自己の評価の差を理解できたり、複数の作品を見て、学びの質を改善できたりします。

場の視点では、私はギャラリーウォークをしています。展覧会のように全作品を掲示し、全生徒が自由に見学し、良かったものに対して付箋などにコメントを書いて貼ります。作者とリアルに対話ができたり、いい作品には口コミのように人が集まったりと、リアルな反応が分かるだけでなく、コメントをもらうとモチベーションアップにもつながります。

今のままでも生徒は十分主体的に学んでいるかもしれません。ただ、生徒の可能性は無限大です。だからこそ自分自身で学び続ける仕掛けを授業に組み込んでみましょう。

生徒はどこかで気付きます。取り組まなければ体験的に学ぶことはできません。取り組めそうなものからやってみましょう。いくつかの事例の中から、できそうなものを、そのまま、あるいはご自身の授業に合わせて取り入れてみましょう。

多くの生徒が生き生きと、そして学び続けながら、未来の社会をつくっていくのを期待しています。

(おわり)