強豪校の秘密メシ ~食育で鍛える頭と体~ (1)花咲徳栄高校の食育実践

eye-catch_1024-768_aida花咲徳栄高校教諭 會田 友紀

花咲徳栄高校は、在籍生徒数1773人(普通科1547人、食育実践科226人)、教職員数150人の大規模校で、校地面積12万5千平方メートルには、1クラブ1施設が完備されるなど、生徒が充実した学校生活を送れる環境が整っています。

平成26年度から3年連続で文科省「スーパー食育スクール事業」の指定を受け、今年度は高校としては全国で唯一の「つながる食育推進事業」モデル校となり、さまざまな食育指導を推進しています。

本校の校舎
本校の校舎

食育に着目した学校全体での取り組みが功を奏してか、硬式野球部が3年連続で夏の甲子園出場。今年は全国制覇を達成しました。その他の部活動も数多く全国大会に出場しています。

また、普通科は近年、進学校として実績を上げています。

食育実践科は調理師養成校として、食育のリーダー育成を目指し、食育指導の推進母体となっています。

26年度から「食とスポーツ」をテーマとして、「食育が体力向上に資する科学的根拠(エビデンス)」の立証に取り組んでいます。生涯にわたるライフステージに応じた間断なき食育の推進を目的として、食育活動を展開しています。

実践内容は次の8項目です。

(1)新体力テスト(年2回)=食育指導による新体力テスト評価の変化を検証。

(2)生活習慣アンケート調査(年2回)=全校生徒(63項目)、全保護者(42項目)を対象とした悉皆(しっかい)調査を実施し、意識や行動の変化を検証。

(3)骨密度・ヘモグロビンの測定(年2回)=全校生徒を対象に実施し、食育指導による数値の変化を検証。

(4)食育講演会(年1回)=保護者を対象に、「朝食と運動パフォーマンスの関係」「スポーツ医学からみた発育期の食育の重要性」などのテーマで実施。

(5)「アスメシ」「スタメシ」「CaFeメシ」の食事提供(月2回程度)と食育指導=各コンセプトに合わせた献立を食育実践科の生徒が考案し、毎回150~170食の食事を提供。また、その食事の際には、クイズ形式の食育指導を実施。

(6)生徒による食育指導(学科間連携)=全校朝礼やホームルームで、食育実践科の生徒が普通科の生徒へ食育指導を実施。

(7)幼稚園、小学校、中学校との連携授業(出張授業)=調理実習や食育指導を通した異年齢交流の実施。

(8)地元(埼玉県加須市)との連携事業=地域とのコラボ事業で、地域住民との交流を実施。

◇  ◆

花咲徳栄高校は、今年の第99回全国高等学校野球選手権大会の優勝校。