強豪校の秘密メシ ~食育で鍛える頭と体~ (6) 出張授業・地域連携の取り組み

eye-catch_1024-768_aida花咲徳栄高校教諭 會田 友紀

今回は、本校がある地域の幼稚園、小学校、中学校との連携や、地域社会への料理を通じた食育の推進について紹介します。

本校の今年度の「つながる食育推進事業」では、テーマとして次の3つを掲げて、取り組みを行っています。

(1)若い世代が担い手となって、同世代に向けた食育活動を展開

(2)異年齢とのつながる食育

(3)地域発信型の「共食」へ

(1)は、校内で実施している「アスメシ」「スタメシ」「CaFeメシ」です。これまでも触れてきましたが、食育実践科の生徒が、本校の生徒のための独自の料理を開発・提供し、普通科の同世代の生徒たちに向けて、食育の授業を展開しています。

出張授業による調理実習
出張授業による調理実習

同世代の生徒に興味関心を持ってもらい、実際に自分自身の食生活を振り返り、見直しをしてもらえるようにするためにはどのような方法が効果的であるか、試行錯誤を重ねています。

(2)は、本校周辺にある地域の幼稚園、小学校、中学校との連携授業です。本校生徒が各学校に出張して、授業を行います。

調理実習や食育指導を通して、異年齢交流を実践しています。例えば、幼稚園では地元産の小麦粉「あやひかり」を使ったパン作り(幼稚園)、食育の紙芝居(小学校)、地元産の野菜や豚、みそなどの食材を使った調理実習(小・中学校)などのプログラムを行っています。

果物の飾り切りや一番だしについての授業、イワシのつみれ汁の調理実習など、その内容はさまざまです。食を通した経験を豊富にすることで、コミュニケーション能力も身に付いていきます。

また、人に教えることで、食育実践科の生徒にとっても、改めて食育の大切さを実感する機会となっています。

(3)は、地域の人たちに本校の取り組みを発信していくという活動です。有名な三重県立相可高校の高校生レストラン「まごの店」とまではいきませんが、年に数回、地元の方々に料理を提供しています。

食を取り巻く環境はさまざまで、生徒に限らず大人であっても、「孤食」や「個食」「濃食」などの問題が挙げられています。幅広い世代・年齢の地域住民の方々が、同じ場所に集い、同じ料理を食し、同じ時間を共有する機会を定期的に設けることが、これらの問題解決につながると考えています。

その一助となるよう、本校の食育実践科が中核となって、地域への食育推進を実践していきたいと考えています。