多文化共生教育の最前線 [横浜市立飯田北いちょう小学校の実践から](1)在籍児童の半分が外国にルーツ

eye-catch_1024-768_tabunka横浜市立飯田北いちょう小学校は、市の西部、泉区上飯田町にあり、西は神奈川県大和市、北は同市瀬谷区、南東は戸塚区、北東は旭区に囲まれた地域です。泉区の北西部と県営いちょう団地を学区にしています。

かつては田園風景の広がる農村地帯でしたが、昭和40年代後半に団地が建設され、人口が急激に増加しました。そのため、48年に「いちょう小学校」、54年に「飯田北小学校」が相次いで開校しました。最も多いときで、両校合わせて児童数約3千人でしたが、現在の児童数は270人を少し超える程度で、少子高齢化が進む地域となっています。

外国籍児童の増加は、平成10年まで隣接する大和市にあった「インドシナ難民定住促進センター」と関係があります。同センターでの研修が終わり、日本社会に出た難民の方々がいちょう小の学区であるいちょう団地に多く住むようになりました。近年は難民の方々が呼び寄せた家族に加え、中国からの帰国者の家族なども入居するようになりました。

あいさつ運動も多言語で行われる
あいさつ運動も多言語で行われる

全校児童数が減少する中、外国籍児童の割合はここ2、3年変わっておりません。外国籍児童は平成元年ごろから増え始め、現在は133人が在籍しています。全校児童に占める外国籍児童の割合は約47%で、外国にルーツを持つ児童も含めた割合は約54%になります。全校児童のおよそ半数が外国につながる児童(外国籍または外国にルーツを持つ児童)ということになります。

飯田北小といちょう小が実践してきた素晴らしい教育をさらに発展させ、世界に羽ばたく優秀な人材の育成につなげるべく、平成26年度に両校が統合し「飯田北いちょう小学校」が開校しました。現在開校4年目を迎え、学校目標「心つながり 笑顔ひろがり 世界へはばたく」の実現を目指して、子供も大人も、誰もが安心して豊かに生活できる学校づくりを、地域の方々、PTA、関係機関の皆様の力を借りながら進めています。

今年度は特に、

・い=いつも元気で

・い=いい笑顔!!

・だ=誰とでも

・き=気持ちよく

・た=大切にしたい

・い=いいあいさつ!!

・ち=力を合わせて

・ょ=よりよい学校を

・う=生み出そう!!

をモットーに、誰とでもあいさつが交わされ、笑顔あふれる学校生活が送れるよう、子供も大人も一緒になって、あいさつ運動などに取り組んでいます。

連載では、本校の教育実践を通じて日本の多文化共生教育の在り方を考えていきます。

(校長・宮澤千澄)