多文化共生教育の最前線 [横浜市立飯田北いちょう小学校の実践から](2)多くの大人が一人一人を見守る

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飯田北いちょう小学校では、子供も大人も、誰もが安心して生活できる学校づくりを目指しています。そのために、「心つながり 笑顔ひろがり 世界にはばたく」を学校目標に掲げ、全教職員で児童一人一人を見つめ、見守り、指導しています。

また、日常的・継続的に「多くの大人が児童を見守る」ために、家庭、地域との連携はもちろん、ボランティア団体や大学関係者などとも協働して、児童のより確かで豊かな学習・活動づくりを工夫・実践しています。

同校の学校目標
同校の学校目標

その一例として、国語と算数の学習に関しては、徹底した「少人数指導体制」を取っています。学年・ブロックなどで調整し、共通の願いや目標に向かって協働して指導していくために、学年内で時間割を揃え、2クラスを学級担任と少人数指導担当者、日本語支援教員、そこに国際教室担当者が加わり、5人の教諭で一人一人を丁寧に指導できる体制を整えています。学生ボランティアの方々にも関わってもらい、現在は6人の大学生らが日替わりで教室に入り、児童に学習支援をしています。

こうすることで、一人の担任だけが学級の児童の学習を一手に引き受けていたこれまでの方法と違い、多くの大人が授業に関わることができ、よりきめ細かく指導する体制が実現しています。このことが児童一人一人の学力保障にもつながっています。

また「打ち合わせ」や「職員会議」「校内重点研究会」「学年ブロック研究会」などを生かして、情報の共有化や目指す方向性などの共通理解を図ることを出発点として、全教職員による協力体制を築いています。

年度の初めには、本校のスタンダードを全教職員で共有し、一人一人が同じ規準で子供たちの指導に当たれるようにしています。チームとして個に応じた丁寧な指導ができるように、研修なども生かしています。

ほかにも、外国につながる児童への指導については、児童の実態に応じて日本語指導や教科指導が行われています。

具体的には、横浜市教委が設置した「飯田北いちょう小日本語教室」で、専門の日本語講師による日本語の初期指導や生活適応指導、国際教室担当教員による日本語指導や教科指導、日本語支援非常勤教諭と外国語補助指導員、母語支援者による言葉の支援など、児童の日本語力に応じたきめ細やかな指導が行われています。

以上のような支援体制を取りながら、誰もが安心して学べる学校づくりに努めています。

(校長・宮澤千澄)

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