学校資料に役立つデザイン 押さえたい三カ条!(1)一つ一つを丁寧に

eye-catch_1024-768_katayama-takahashiオフィス伝わる 片山なつ・高橋佑磨

今やパソコンやタブレット端末などの発達は目覚ましく、教育現場でもその恩恵を受けるようになりました。パソコンを使って「お便り」や教材(プリントやワークシート)を作るのはもちろん、プレゼンスライドやタブレット端末を使った授業も増えてきたのではないでしょうか。板書や手書きプリントだけでやりくりしていた頃と比べると、とても効率的な資料作りが可能になってきたと思います。

その半面、パソコンでの資料作りに追われ、板書や手書きプリントほど「一つ一つ丁寧に」作る機会も減ってきているという現実もあるのではないでしょうか(もちろん、これは教育現場だけの話ではありません)。

よく見かける学級通信の例。すっきり見やすいとは言い難い
よく見かける学級通信の例。すっきり見やすいとは言い難い

パソコンを使えば簡単に、文字を書いたり消したり、図を動かしたり拡大縮小したりできます。色を変えるのだって一瞬です。そのため、手書きのときには気を配っていたことがおろそかになってきている、そんな現状があるのです。

この連載では、学級通信から授業教材まで、パソコンを使って資料を作成する際に押さえておいてほしいデザイン上の注意点を紹介していきます。敷居が高く感じてしまうかもしれませんが「デザインする=読みやすく見やすく分かりやすくする」という意識で読んでいただけたらうれしいです。

さて第1回では、読みやすく見やすく分かりやすい資料とはどんなものか、その目的や効果を共有しておきます。ゴチャゴチャとしたまとまりのない資料というのは、読者が読むのに抵抗を感じてしまいます。抵抗なく読んでもらうためにはスッキリまとまった資料を目指さなくてはなりません。「文字や文章を読みやすくする、ノイズ(余計な要素)を減らす、内容と見た目の構造を一致させる」という3点に注意して資料を作ることが大切です。これは、学級便りやワークシート、プレゼンスライドなど、どんな種類の資料にも当てはまります。適切なフォントや行間を設定しないと、文章が読みづらくなってしまいますし、目立たせたい一心で図や文字の装飾を多用するとゴチャゴチャとした見づらい資料になってしまいます。

さらに、資料の内容がある程度見た目で読み取れなければ、読者の負担になります。残念ながら、パソコンはこれらを勝手に設定・修正してくれません。作成者のちょっとした手間とデザインの力で、資料は生まれ変わります。先生たちの資料作成の一助となるよう、第2回からは図のようなよくある学級通信を例に、具体的な修正点について解説していきます。