学校資料に役立つデザイン 押さえたい三カ条! (2)囲むときの三カ条

eye-catch_1024-768_katayama-takahashiオフィス伝わる 片山なつ・高橋佑磨

第2回は「枠や囲み」について考えます。囲みは、資料の中を内容ごとに区切るのにとても便利なツールで、学級通信など一枚の資料に複数の項目を載せたいときに重宝します。しかし、囲みは全体の印象や読みやすさを大きく左右するため、便利だからと安易に多用すると、資料が見づらくなってしまいます。囲みを使うときのポイントは、(1)むやみに囲みを増やさない(2)囲みの内側にも外側にも余白を設ける(3)囲みを装飾しすぎない――の3つです。この三カ条を守って、囲みだらけの煩雑な資料から抜け出しましょう。

その1「むやみに囲みを増やさない」=項目ごとにグループ化し、何でもかんでも囲んでしまうのが一番良くありません。囲めば囲むだけ資料は煩雑になり、文字が目立たなくなり、読みにくくなります。窮屈な印象を与える原因にもなります。

枠や囲みのデザイン三カ条
枠や囲みのデザイン三カ条

枠で囲むと効果的なものには、「ここだけは目立たせたいと思う部分」や「コラム・補足など、本文からは分離したいと思う部分」などがあります。内容に応じて必要最低限の囲みを使うのが効果的です。また、囲みの中にさらに囲みを作るのもおすすめできません。枠を使うのではなく、項目間に余白を入れたり要素同士を揃えたりすることで、項目ごとの境目を表現しましょう(次回参照例掲載)。

その2「囲みの内側・外側に余白を設ける」=実際に枠で囲むときに注意しなければならないのが余白です。囲みの枠のぎりぎりまで文字や図があると窮屈で読みづらく、見づらいので、囲みの内側にも外側にも十分な余白を確保するようにします。スペースがもったいないと思うかもしれませんが、囲みの内外の上下左右に均等に余白を設けると、ゆとりが生まれ、見やすくなります。囲みには必ず余白を設けるべきです。スペースの節約という点からも、囲みの多用は避けた方が良いでしょう。

その3「囲みを装飾しすぎない」=囲みや枠は項目間のまとまりを強調する効果があるものの、目立たせすぎると文字の可読性(読みやすさ)を低下させます。枠線を装飾しすぎないように注意しましょう。丸や四角などの図形で囲むとき、枠線と塗りのどちらか一方だけに色をつける(他方は透明)と悪目立ちを回避できます。また、図形に影やグラデーションを付けないことで、見やすさを高められます。角の丸い四角は目立ちすぎる上に、枠内に余白を設けづらくなります。

読みやすさや見やすさを高めるなら、角の尖った四角や角の丸すぎない角丸四角がおすすめです。

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