学校資料に役立つデザイン 押さえたい三カ条! (8)色の使い方三カ条

eye-catch_1024-768_katayama-takahashiオフィス伝わる 片山なつ・高橋佑磨

色を使うと、内容の理解を促したり、資料をより魅力的に見せたりできるので、可能な場合は、できるだけ色を使うとよいでしょう。ただ、むやみに色を使うと、見づらさの原因になってしまいます。色を使うときの三カ条は、(1)明るすぎる色を使わない(2)色に頼りすぎない(3)白黒での印刷に注意する――です。

その1「明るすぎる色を使わない」=色を表現する方法はいくつかあります。色相・彩度・明度で表すHSV色空間を使うと、直感的に色を操作できます。色相は、赤や青、黄などの色味を表し、彩度は鮮やかさ、明度は明るさの指標になります。

あまり色に頼りすぎないように注意する
あまり色に頼りすぎないように注意する

彩度も明度も高い明るく鮮やかな色は、多用すると資料が騒がしい印象になります。ディスプレー上で表示したり、スクリーンに投影したりすると色が飛んでしまうことがあります。印刷物でも思ったような色が出ないこともしばしばです。このような事態を避けるため、彩度と明度は少し下げて、落ち着いた色を使うとよいでしょう。

その2「色に頼りすぎない」=日本人では、男性の5%、女性の0.2%に色覚障害がみられます。40人のクラスには色の見え方が異なる人が少なくとも1人は含まれている計算になります。学校資料の作成においては、色覚バリアフリーを意識することが推奨されます。できるだけ色に頼らないことが肝心で、グラフなどの場合では、内容を色で区別する際に、色相を変えるのではなく、明度や彩度に差をつけるようにしましょう。

色を使いすぎないのも大切です。1枚の資料で使う色は、多くても2色程度に抑え、色を使う必要がない場所には白や黒、グレーなどの無彩色を使うようにします。色数を減らした資料は、全体に統一感が出て、見やすい資料となります。

その3「白黒での印刷に注意する」=掲示物や投影、ウェブ掲載のためにカラーで資料を作成しても、配布時には白黒で印刷することが多いのではないでしょうか。プリンターの設定で「白黒」を選択すると、文字も図も色の明るさに従って灰色の濃淡(グレースケール)で表現されて印刷されます。

ソフトでも色の印刷設定が可能な場合があります。Power Pointでは、「単純白黒」にすると、文字や線は黒、背景や塗りつぶしは白になり、「グレースケール」にすると、文字と線は黒、背景や塗りつぶしは灰色の濃淡で印刷されます。配色の仕方により見やすい出力方法は異なるので試し刷りしましょう。印刷機で複写する場合も、設定によって見やすさが変わります。

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