「学舎」―夜間中学と特例校の窓辺から― (2) 昼間部と夜間部が共に学び合う

eye-catch_1024-768_rakuyu-school

京都市立洛友中学校

不登校特例校(昼間部)と学齢超過者を対象とした夜間中学(夜間部)を併設した洛友中学校ならではの、特色ある教育課程について紹介します。

昼間部の始業時間は、午後1時半。始業時間を遅めに設定しているのは、京都市内全域から生徒が通学してくるからです。交通の便のよい場所に学校があるといっても、遠方の生徒は交通機関を乗り継いで、登校に長時間を費やします。不登校を経験するなど、朝早くからの起床を負担に感じやすい生徒にとって、少しでも登校しやすい環境とするためです。

5校時は昼間部と夜間部が共通の授業を受ける
5校時は昼間部と夜間部が共通の授業を受ける

実は京都市には、市立洛風中学校という不登校のための特例校がもう1校あります。洛風中学校の始業は朝からで、定員も洛友中の15人(今年度は22人在籍)より多く40人(同45人在籍)。環境や教育課程が異なる2つの不登校特例校を設置することで、自分に適した学校選択が可能になるように配慮されているのです。

昼間部の年間授業時数は770時間を基本としています(2016年度は787.5時間)。校時表のとおり(表参照)、水~金曜日の5校時は交流の時間とし、昼間部と夜間部の生徒が、漢字学習などの共通の学習に取り組みます。

火・金曜日の6校時は、実技教科の合同授業にしています。水曜日の6校時には「お茶」「ストレッチ」などをはじめ、昼間部と夜間部が合同で取り組む時間を、年間計画に組み込んでいます。

夜間部は日本語習得の程度などに応じて4学級の編制とし、給食を挟んで7校時まで授業を行っています。全ての学級で9教科の授業を行いますが、日本語の学習が必要な学級には、国語の時間を多く設定するなどの工夫をしています。5校時が始まる1時間前から、課外学習として日本語指導教室を設け、日本語の習得が必要な生徒を対象とした授業を行っています。

このように、洛友中は昼間部と夜間部を併設した学校としての特色が強みとなるよう、狙いを持った工夫を時間割に取り入れています。年間行事についても、それぞれ別々の活動もありますが、校外学習や修学旅行、文化祭、球技大会などの多くの行事を合同で行っています。

教育課程にみられるこれらの特徴は、洛友中の「昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えて、ふれあい学び合う学校」というコンセプトを具現化したものです。取り組みの狙いや成果については、第3回以降、本校の教育を紹介する中でお伝えしていきたいと思います。