「学舎」―夜間中学と特例校の窓辺から― (7)「私なりにできることがたくさんある」

eye-catch_1024-768_rakuyu-school今回は、2年前に洛友中の昼間部を卒業した女子生徒の作文を紹介します。本校の卒業記念文集『夜空』からの抜粋です。

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「三年間を振り返って」

私はこの洛友中学校に約三年間通いました。

さまざまな「経験」を積み、生徒は自信を取り戻していく
さまざまな「経験」を積み、生徒は自信を取り戻していく

一年生の時は、学校に対してプラス面よりもマイナス面が強く、休みがちでした。「行こう」という気があっても、足がすくんで動けなくなってしまったことがよくありました。また一週間の行事予定を見て、「今週は…があるから休もう」と思ってしまったこともよくありました。

二年生になると、少しずつプラス面とマイナス面のバランスが良くなり、後半は少しずつ休まずに登校できるようになりました。その大きなきっかけとなったのはチャレンジ体験でした。しっかりと目標を立て、準備(練習)し、体験するという段階をふむと、私なりにできることがたくさんある、ということに気付きました。それは私にとって大きな自信となりました。

いよいよ三年生になりました。どの行事も三回目となり、緊張せずに参加できるようになりました。

一年生の時の『夜空』に「楽しいこと」だけでなく「苦しいこと」も経験する努力をしよう、と書きました。あれから二年…なかなか自分が思っているようにはいかず、つらい思いもしましたが「それを乗り越えれば、きっとうまくいく」と信じて頑張りました。

先日、みんなでボウリングへ行きました。以前、私は「ボウリングは絶対に嫌だ」と言っていました。でも、いつものように目標を立て、準備をしてみると…とても楽しく過ごすことができました。

私が「苦しい」と思っていたことは、「準備」や「経験」を重ねることによって、解決につながることが少しずつ分かってきたような気がします。

これからもこの洛友中学校で学んだことを忘れず頑張ります。三年間ありがとうございました。

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作文の中にある「チャレンジ体験」とは、京都市立中学校で実施している「生き方探究チャレンジ体験」という職業体験です。「苦しい」ことがあるたびに欠席を繰り返し、「二度と学校には来ない」とも言っていた彼女でしたが、成功体験の積み重ねが自信となり、立派に巣立ちました。生徒一人一人の歩みには違いがあります。一人一人を大切にし、寄り添うことが、洛友中における生徒との関わりの基本だと考えています。