漫才づくりが教育を変える(3)個性を絶対値で捉える

東京理科大学教職教育センター准教授 井藤 元



舞台上での漫才師たちの持ち時間はたったの数分。その限られた時間の中で観客にインパクトを与えねばならない。では、どのような工夫をしているのか。

インタビューの結果、彼らは「ギャップ」「誇張」「偏愛」の三つの要素を取り入れて自己アピールをしていることが明らかになった。見た目の印象からは想像のつかない自分を開示する(ギャップ)。自分の好みや特徴を拡大して他者に提示する(誇張)。好きなものについてマニアックに語る(偏愛)。これらの要素を取り込めば、たとえ名前を覚えてもらえなかったとしても「○○の人」として観客の脳裏に焼き付く。

笑育でもこのポイントを押さえて参加者全員が30秒で自己紹介をする。……

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