漫才づくりが教育を変える(5)盲点の窓から仁を探る

東京理科大学教職教育センター准教授 井藤 元


われわれはどのようにして自らの仁(にん)を知ることができるのであろうか。今回は笑育で行っている実践のうち、道徳の授業内でも活用できるワークを紹介したい。

仁を知るヒントは漫才師へのインタビューの中にあった。彼らからは、先輩芸人による指摘をきっかけに仁が引き出されたという話をしばしば耳にする。仁は他者によって見抜かれることもあり、むしろ自分では気付きにくいものなのかもしれない。漫才コンビ、オジンオズボーンを例にとろう。

ボケ担当の篠宮暁は、20代はイケメンで売っていたのだが、30歳を迎える頃、自らの強みが分からなくなりスランプに陥ったことがあったという。……

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