漫才づくりが教育を変える(7)振り返りと立ち位置

東京理科大学教職教育センター准教授 井藤 元

仁(にん)を知るという課題の後には、それを的確に打ち出すことが求められる。プロの漫才師と共に授業を運営する中で、彼らのリフレクションの精度の高さには度々驚かされた。その姿はさながらプロ棋士のようである。

将棋の世界では対局後、開始から終局までを振り返る、いわゆる感想戦が行われる。棋士たちは一手目からの流れを全て記憶している。感想戦では一手一手に込められた意図が明かされ、悪手の場合はどこに打てば最善手となったか検討する。

笑育の授業後もまた感想戦が行われる。……

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