世界の教室から 北欧の教育最前線(5)スウェーデン流お便り帳?


■手ぶらで登園、お知らせはデジタル化

スウェーデンのプリスクール(forskola)に子供を入れて驚いたことがある。毎朝の持ち物がほとんどないのだ。着替えの服やおむつは定期的に補充する必要があるが、毎日の登園は手ぶらなのである。お昼寝も、大きな布団セットは必要なく、週初めにタオルケットや毛布だけを持っていけばよい。持ち物が少なくていいのは、朝の時間をひと手間でも省きたい親としては大助かりだ。

さらに、お便り帳や幼稚園からのプリントなど、紙のやりとりもない。そのような情報はすべてデジタル化されており、保護者はデジタルプラットホームにアクセスして、お知らせを確認する。そこで興味をひかれたのは、園やクラス全体に向けたお知らせだけでなく、自分の子供の園での様子を知ることができることだ。例えば、クラスで散歩に行ったときに何に興味をもったのか、部屋の中で積み木を使ってどのように遊んでいるのか、そういった日常の子供の様子が、折に触れて複数の写真や、時に動画とともにつづられていた。日本の園で見られる「お便り帳」がデジタル化されているような印象だ。
■教育的ドキュメンテーションと質向上

個々の子供の活動の記録は、実は単に様子を知らせてくれるだけのものではなかった。……

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